龍の在宅療養の様子1

梅雨明けました。
しかしむしむしと迫り来るこの暑さにからだと精神
均衡を保つのに苦労している方が多いのではないでしょうか。
息子龍も7月から精神症状の悪化か独り言多く、
指示が通らないことが多いこのごろ。

発病してから約3年が経過
そのときの龍の状況をかんがみながらで訪問看護・通所サービスも形を変えています。
以前は在宅で過ごすことが基本で、時々図書館に行ったり
自分の好きな観賞魚を見に行ったり、
ビデオ屋さんで見たいビデオを借りたり
週一回来る看護婦さんの経過観察が外部との接触のほとんどでした。

ひも結びを集中している様子(みくるべ看護リハビリの取り組み)
この春から龍の介護状況が変わりました。
調子の良いときは
週3回丹沢レジデンシャルホームという通所施設に送迎付で通い、
週2〜3回、近くのみくるべ病院(精神病院)から
看護師・リハビリスタッフによる訪問看護を受けています。
手のリハビリということで
折り紙の貼り絵、紐結びの練習をしてくれます。
その成果で食事の際左手で茶碗を持つしぐさが出たり
釣り糸を結ぶ動作を自分で行っていたり
(めちゃくちゃにやって糸がこんがらがってる段階ですが)
調子の良いときは自発動作があり集中できる時間を持てます。

そして個人的なつながりで
絵の先生が週一回きてくださり魚の話をしながら
絵を描いています。絵の先生は高齢でご自分のからだも儘なら無いのですが
彼にぴたっと寄り添い、いいぞ!の掛け声をかけてくれています。
その声が怪我うまく乗っかると
とてものびのびとして絵の表現につながり集中した良い時間になります。

その状況に合わせて自宅でもカフェをはじめ、
人とのつながりを家族全体が意識をし
息子の友人や恩師も訪問してくれ
本人と会うタイミングを作っています。

ミトコンドリア病でも息子の場合は
脳の高次機能をはじめ広範囲に症状が悪化したため
からだの機能はまあまあに回復しても精神症状によるためか
生活がスムーズに運ばれない点が家族の悩みです。
入院生活の苦しみから解放されてまずは自宅で暮らせることが一番の幸せ
という原点を忘れないようにしています。

みどりの会

ミトコンドリア 力

2017年7月8日 晴れ
於:全国障害者総合福祉センター戸山サンライズ2回第研修室
ミトコンドリア病患者や家族東京勉強会に参加してきました。

ひとこと
すばらしい体験でした。

龍の弟が勉強会に自主参加しました。
まず始めに後藤先生の話。
難しかったけど
病院と違うお顔があって
からだの声を聞く事の大事さが
あぶりだされている様に思いました。

後藤先生のお話の後、皆さんで輪になってお話をしました。
息子のミトコンドリア病と向き合う母は
苦しくもがく時空を払いのけたい気持ちの連続でした。
発症した3年前、3度目の脳梗塞様発作は入院中に起きました。
ベッドで捨てられた犬のように横たわる息子を見て
病院から家に戻したい衝動に駆られ泣き崩れました。
次の日に病院から看護婦さんから電話をいただき、
息子の様子を見て驚かないようにと釘を刺され出向きました。
何の治療方針も見えない中でただ薬を入れるためだけに
鼻に管を通し、尿管にカテーテルを通そうとする行為からか
昨日の死んだような姿は一転し
息子は特別室で、ののしりながら暴れ狂っておりました。
私は医者や看護婦の手を払い
息子を抱きしめていました。
ー私がひもになるから、むりやりしばらないでー
私は狂気と冷静の紙一重でした。
私はそれから子守唄を唄い
息子と一緒にベッドで横たわりました。
誰も何もいいませんでした
暴れていた息子はスーーと静かに寝入りました。
ーああ、こうやってミトコンドリアはしずまるー
そのとき分からなかったけど
今日の勉強会
同じミトコンドリア病の患者さん本人の生の声を聞いたときに
そのときの息子のミトコンドリアを感じた自分がいました。
これがいのちの原点。
病は苦しいけど
切り岸にたったいのちは訴える力を持っている。
病という局面でなく
その力をパワーに変えることもできる素敵な引力。

輪になってのお話し
ミトコンドリア病を患いながらも真摯に生きる皆さんの姿
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
病気本来の苦しみ等知ることはできないけれど
いのちの原点を感じる場は清い空気が流れる

ぼくひとりぼっち?と寝床で繰り返す
お友達大好きだった天然の龍の
寝息が私の子守唄。

今日出会えた皆さんのお顔を思い出しながら
背中をさする
皆さんからいただいた清いエネルギーが龍の背骨に
リラグゼーションの風が流れる
悩みは違えどお互いの気持ちが分かり合える空気のすばらしさ。
息子の背中を通じて教えてもらいました。

自分のお二人のお子さんの病を見守りながら
患者会を運営する会長さんのご苦労はイかばかりでしょう。
関西での患者会も同窓会のようですとお話しておられたけど
同じ視線で感じあえる場を行くって下さりありがとうございます。

皆さん、たくさんの勇気をありがとう。

力不足ではありますが、私なりにぼちぼち親睦会をやって
皆さんの輪を作っていきたいと思います。
どうぞよろしくおねがいします。

みどりの会

フォーラムでも話が出た東北大学の治療薬について

ミトコンドリア病:筋力低下など、治療薬候補の効果確認

 進行性の筋力低下などが起こる国の指定難病「ミトコンドリア病」に関し、東北大と岡山理科大などの研究グループは、治療薬になる可能性のある物質と作用の仕組みを確認できたと発表した。現在サルを使って実験しており、安全性が確認できれば患者に投与する臨床試験(治験)に入る。欧州のオンライン臨床医学専門誌に論文が掲載された。

 ミトコンドリア病は細胞内の器官「ミトコンドリア」の働きが落ちる病気。エネルギー源のATPという物質が作られにくくなるのが原因で、臓器の障害や筋力低下、発育の遅れなどさまざまな症状が表れる。治療法は確立していない。

 研究グループは、腎臓病患者の血液中にあった物質を改良して治療薬の候補「MA―5」を作製。マウス実験では効果を確かめた。これを患者の皮膚から培養した細胞に投与したところ、25人中24人の細胞でATPの合成が活性化された。ミトコンドリアの表面のたんぱく質とMA―5が結合することで、ATPの合成を後押しする酵素の生成が進むと考えられるという。

 東北大の阿部高明教授(腎臓内科)は「実験段階では副作用もなく、治療薬の候補として有望だ」と話す。
(2017/06/11 毎日新聞 朝刊)

7月カフェスケジュール

ミトコンドリアみどりの会親睦会に向けて準備しております。
どんな空間で、ミトコンドリア病を囲む人たちとどんなことができるのかそんなことを日々考えながら
今行っているつぶカフェのお知らせさせてください。
会場は普段つぶカフェを日時限定でオープンしています。

息子のミトコンドリア病に寄り添うため
毎日の食材は、消化の良いもの,旬の食材を使ったバランス食を心がけています
つぶカフェに出すメニューも、家族が食べる物と同じ
からだと心にやさしいヘルシーランチです。

一 7月つぶカフェスケジュール

7日(金)10(月)
16日(日)舞踏 22日(土) 
24(月)) 28(金) 31(月)

営業時間
24日以外は11時オープン
15時クローズ
24日は16時より舞踏
その後ディナー(アルコールあり)

メニューについて
●お馴染みのデトックスカレー

デトックスカレー(シーフード)

大量のたまねぎ・セロリ・しょうが・にんにく
みじん切りをよーくいため、庭で摂れたゆずや杏のチャツネで風味をつけた、ひまわりアレンジネパールカレーはベジタブルorチキンを選んでね。

●ヘルシーランチ
テーマ
むくんだ体のリセット
冷え性解消→かぼちゃスープ
ミネラルたっぷり→高野豆腐とつぶぞろい野菜のイタリアン風
その他塩こうじ入り料理新陳代謝を促進しおなかの中かきれいになる
メニューを提供します。

みどりの会

第1回目 ミトコンドリアみどりの会

8月6日13時より開催いたします。
場所:神奈川県秦野市堀西858−1 伊藤宅
アクセスは別記

11時から つぶカフェもやっておりますので
お食事が必要な方は、ご利用ください。
お食事お飲み物の内容については又。
遠方で宿泊が必要な方は、
旅館の用意等ない普通の家庭ですが,
お部屋はございますので相談ください。

今回は初めてですので
まったく自分も予想できませんが
一人でも二人でも参加できる方の気持ちに添えるよう
是非意義のあるお話し合いにしたいと思っています。

ドクター相談室患者・家族の会にもコメントします。

千葉子供病院村山班MO Bankのホームページ
http://mo-bank.com/index.html
にも掲載されます。

NPO法人 ミトコンドリア病医療推進機構
http://jamp-mit.org/
機関誌は秋頃に掲載予定。

メラスの息子と生き抜く

ヨガを通して様々な方と体と心を向き合い
おしえていただいたこと
いのちにひたむきであること。
様々な体の悩みのひとつ。。。
次男のミトコンドリア病メラスと向き合い
そのあり方についてもとてもたくさんのことを学ばせていただきました。
forum2017
この春
信頼する千葉子供病院村山圭先生主催の
第2回ミトコンドリア研究患者公開フォーラムに参加
ミトコンドリア病研究成果報告
新薬開発
生殖医療
患者家族の会、支援団体の活動報告
5時間にわたる医者・研究者・支援者・患者の
熱い発表がありました。

その場に集まった、病で苦しむ患者・家族が、
いかに開かれた世界を望んでおられるか実感した次第。
皆さんに是非ミトコンドリア病のことを知っていただきたくて
書き込んでおります。

ミトコンドリア病は、希少難病です。病態の多くは多臓器にわたる複雑なもので、
発症年齢も病状も多岐にわたるので、日本では患者数やその重症度、生活の質等
患者の実態がつかめなかったために新薬の国際共同治験に参加できず
病を囲む人々の苦労は計り知れないのであります。
KC4B0111
龍の話になります。
2014年17歳の夏、脳卒中様発作で倒れ,
ミトコンドリア病メラスと診断され
4度の発作、6回の入院(日数にしたら半年強)を繰り返し
現在在宅療養中。
一時は全身麻痺、経鼻栄養、尿管カテーテル 失語失認
ベッド上拘束、最悪の場合は家に戻れない宣告を受けました。

2015年4月以降は新たな脳異変は見られないものの
高次機能の回復は難しく、認知症状も進み
精神症状の変動があり、食事も通りにくかったり
要介護、意思疎通困難なレベルとなりました。
水槽-b
しかし、家では水槽が
海水・淡水あわせて8つ
インコと亀も飼育。
龍水族館館館長として
えさやり、掃除・見守り
の大変さを常に訴えております。
ささやかな楽しみとして
調子が良いときは
釣りに出かけたり
絵を描いたり
紙粘土の創作作業したりできます。
この時間を共有できる母は至福のとき。
介護の意識はまったくなくなり
トンネルの中にはきらきらしたろうそくが光ります。

とにかく本人の状態に合わせて
家族も毎日サポートすること

2015年12月19日を最後に
入院していませんので
今後も在宅療養をつなげるために
必要なものは
地域の医療と介護の連携。

フォーラムでは
先生たち、研究者、手を差し伸べるNPOの方たちの
お話と配布物が山のようにありました。
在宅療養をつなげるために
どこにいても選択する治療を受けることができ
ミトコンドリア病治療が世界とも繋がれるように
と志した先生の発表を聞いたときは
まさに自分が今悩んでいる問題の扉を開く鍵・・・と夢のようでした。
しかし現実はヒジョーにチビシー
20歳ミトコンドリア病というだけで往診、外来ことごとく断られ
地域の医療とは繋がれない事実。
在宅療養の安定のためにと通ってくれる看護婦さんの指示書は
遠方の小平国立精神神経医療センター精神科医師が書いてくれた指示書。
去年11月から食事が摂取しにくくなる。こんなときにアルギニンの点滴をして
もらえたらどんなに家族が楽だろうという日々を4ヶ月つないでいます。
入院となれば ベッド上安静・拘束から始まり本人のストレスが過剰になるばかり。
それを避けたいがために家族は毎日悩んでおります。
KC4B0088
医師と医療、薬剤研究と企業そして国のシステムが
患者の声を通じてうまくやり取りできる日が来ることを望みます

まずは
一人でも多くの人に
ミトコンドリア病について知っていただきたい
知ってもらったところから何かが始まると思って
書き込んでいます。
それから
難病で苦しむ人たちが
在宅で見守りできるように
そのために地域のサポートができるように
メラスの患者に有効な
アルギニン治療を知ってもらうこと
自分が何をやるべきか一歩一歩固めながら進んでいきたい。
KC4B0115
息子の体を通じておしえてもらった
いとおしいいのち
何もできなくてもめがさめるだけで呼吸するだけですばらしいいのちのあること
フォーラム終わってから何人かのお母さんから声をかけられました。
メラスのお子さんのために
閉鎖された世界から何とか情報を収集しようと必死です。

今年いつかひまわりつぶカフェで
ミトコンドリアカフェやってみようかと思っています。
気持ちある人は病関係なく集って欲しいと思います。

わらをもすがる祈り
助けていただいた先生たちへの感謝をこめて

ミトコンドリア研究患者フォーラムの様子がみれます
詳細はMO Bank
http://mo-bank.com/index.html