5月24日 オンライン古賀靖敏先生アルギニン治療勉強会 お誘い

 

ミトコンドリア病で日々ご苦労をなさっている皆様

5月24日 念願のオンライン古賀靖敏先生アルギニン治療の勉強会を開催することになりました。

今回はアルギニンに限っての大変貴重な勉強会です。

参加したい方は是非お申し込みください。

■ お申し込み方法

締切: 2025年5月17日(土)
お申し込み先:2022midorinokai@gmail.com

メールにて以下の内容をお送りください:⑤までは必須です。
① お名前(患者さまのお名前も)
② お住まいの都道府県
③ 簡単な自己紹介
④ 当日連絡のつく電話番号
⑤ Zoom招待メールの送信先メールアドレス
⑥ ご質問(※アルギニン治療に関するものを優先させていただきます)

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◆講義について

今 古賀先生は 来る勉強会での講義のために30枚以上のスライドを以て

貴重な情報を準備し、参加者お一人お一人と向き合ってともに諸問題について考える姿勢でいらっしゃいます。(新たな質問への必要なスライドも増えているようです。)講義を聞くことで、患者家族がアルギニンのスペシャリストになってほしいと願いが込められています。とても楽しみです!

◆勉強会について

今回の勉強会では、参加予定の患者家族の方から前もってアルギニン治療に関するご質問をいただき、事前に古賀先生からの回答を送り、当日は更に踏み込んだ質疑応答の時間を作る予定です。

事前での質問にはメラス以外でのミトコンドリア病に効果があるかという質問に対してのご回答もあります。

アルギニンの点滴と粉剤では効果について、
アルギニンの副作用について、

日常的な発作に対してのアルギニン点滴使用は有効か

などの質問への回答もあります。

◆アルギニンが病院で扱われない事実

2022年、L-アルギニンは、厚生省保険局長の55年通知を
もって、ミトコンドリア病に対する公知治療申請薬として、
保険適用できるようになりました。
(社会保険診療報酬支払基金「第27次審査情報提供事例」
事例377番・378番 )https://www.ssk.or.jp/pressrelease/pressrelease_r04/press_040926_1.files/040926_27_ika.pdf

現在、日本全国の医療機関で、メラスに対するL-アルギニン
治療ができるようになっています。
しかしながら、まだこの事実を把握していない病院が
たくさんあります。

アルギニンは、ミトコンドリア病以外にも尿素サイクル異常症など
他の希少疾患でも使用される薬剤です。
ミトコンドリア病患者のみに使用される特殊な薬剤というわけではありません。
であるにもかかわらず、ある地域の基幹病院では「年に一度
使うかどうかわからない薬を備蓄するのは経営的に難しい」
との理由で、アルギニンの使用を断られたという現実もあります。

しかしながら、その使用は、すべての病院という訳ではなく、希少疾病を診察している特別な病院での使用に留まっています。なぜなら、一般の通常診療のみを行っている病院(希少疾病の専門医がいない病院)では、その薬剤を確保していないのが現状です。したがって、アルギニンを確保している病院は、全国でも希少疾病を扱える大学病院や先天代謝異常症の外来がある病院に限られるのです。

◆アルギニン利用者からのコメント

私事ではありますが、次男龍も、アルギニンの静注をはじめて
うけたのは、脳梗塞様発作後半年が経ってからでした。

(古賀先生は、発症後数時間後、なるべく2時間以内に入れる
ことが予後のために良いと言われます)
同時期に発作を起こした方で、主治医の判断で速やかに
アルギニンを点滴していただいた方の中には、今も(障害者枠ではあり
ますが)お仕事を続けておられる方がいらっしゃいます。
そういう方もおられるということです。また、療養中 吐き気、頭痛、食欲不振など不調時でも、
アルギニンを摂取、あるいは静注点滴することにより
体調が改善することは、自分も介護の中でたくさん感じた
経験者です。ミトコンドリア病研究患者公開フォーラムでもたくさんの
新薬情報のある中で、もともと私達の体内にある
アミノ酸の一つであるアルギニンを摂り続け、
今ある大切な時間を豊かに過ごすことは
私達患者家族にとって、とても大切なことです。

◆ジャンプミット(http://jamp-mit.org/index.html)主催の第9回ミトコンドリア病研究患者公開フォーラムでのパワーポイントを提示させてください。

最後に、古賀先生からのメッセージをお伝えいたします。

「私は、アルギニン治療で本当に困っている人にお伝えしたいと
思っています。困っている人と一緒に、どういう方法が最適かを
開発者の視点で一緒に話し合いたいと思っています。
私なりに多くのアイデアを提供できると思います。」

「 アルギニンの開発は、今まで私を信じて、貢献してくださった
多くのミトコンドリア病の患者様・ご家族の命、ご協力を頂いて
初めて成功したもので、私の力など全く無いに等しいと思います。
アルギニン治療が必要なのに治療してもらえない方には
是非今回参加して頂きたいと思います。
主治医にどのようにお伝えする方が良いのか、
一緒に考えましょう。」

どうぞこの貴重な講義にお立ち会いいただき、先生のお知恵を
たくさんいただけますよう、勉強会を有意義なものにしたいと思っています。

 

 

古賀靖敏先生 講演会のお知らせ オンライン勉強会「アルギニン治療について ― 開発の経緯と治療のコツ」

 

 

■ 開催概要

日時: 2025年5月24日(土)13:30〜17:00
対象: ミトコンドリア病の患者さん、ご家族、関係者の方々

無料


■ プログラム

1️⃣ 古賀靖敏先生によるご講義 ファシリテーター田中雅嗣先生
2️⃣ 質疑応答

※事前にご質問を募集し、先生にお渡ししたうえでご回答をいただきます。ご回答を皆さまにお届けした後、勉強会当日を迎える流れとなります。


■ こんな方におすすめです

  • アルギニン治療を通じて、ミトコンドリア病について理解を深めたい

  • 脳梗塞様発作やミトコンドリア病の発症メカニズムを知りたい

  • アルギニンがどのように作用し、効果を発揮するのかを知りたい

  • 治療のタイミングや最適な頻度について学びたい

  • MELAS(メラス)以外の病態にもアルギニンが有効かどうか知りたい

……など、さまざまな疑問・関心に対して、古賀先生が丁寧に、皆さまにご納得いただけるまでお応えくださいます。


■ お申し込み方法

締切: 2025年5月17日(土)
お申し込み先: 2022midorinokai@gmail.com

メールにて以下の内容をお送りください:⑤までは必須です。
① お名前(患者さまのお名前も)
② お住まいの都道府県
③ 簡単な自己紹介
④ 当日連絡のつく電話番号
⑤ Zoom招待メールの送信先メールアドレス
⑥ ご質問(※アルギニン治療に関するものを優先させていただきます)

 

臨床経験の豊富な古賀先生の講義、患者皆さんとの質疑応答を通して、有意義な勉強会になるよう、みどりの会スタッフ一同 邁進しております。どうぞよろしくお願いします。

ミトコンドリアみどりの会代表 伊藤千恵子

 

 

4月29日オンラインみどりの会茶話会 お知らせ

 

 

間近のお知らせになってしまってすみません。

ミトコンドリア病患者家族のための茶話会ミーティングを、オンライン開催します。
祝4
月29日(火曜日)昭和の日 13時半から15時まで。(zoomを使用します)

ミトコンドリア病は、ミトコンドリアの機能が落ちてしまう病なので発症年齢も、経過も、症状もみなさん違い、「患者の今」を把握してゆくことは大変難しいと思います。また、医療や福祉でも、対応が難しく、諸問題の悩みを抱えることが多いのではないかと思います。
茶話会ミーティングは、患者/家族の生の声を聞き合って、分かち合えることもあるのではないかと思い、始めました。

どんなことでも構わないので、ざっくばらんに話し合いしてみませんか?

ゴルデンウィークに入るので、ご用事のある方も多いかもしれませんが、患者家族のみのミーティング(専門医はいません)ですので、お気軽に参加してみてください。


 

みどりの会は会員制ではありませんが、日頃の悩みを分かち合えるようにと、ライングループも作っております。ライングループでは随時、茶話会のお知らせをしていますが、ラインに入っていない方でも、ブログを見て、参加してみたい方は、ぜひご参加ください。
末尾に参加申込先を明記しておきますので、ご希望の方のご連絡お待ちしています。

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私達が生きていく上で必要なエネルギーのほとんどは、細胞の中のミトコンドリアで作られています。

ミトコンドリア病は、ミトコンドリアの働きが低下する病気で、症状が様々な臓器に及ぶため、診断治療の困難な病気です。
そして、ミトコンドリア病だからこその生活の悩みがあり、医療や福祉の悩みがあります。

ミトコンドリア病の方の社会を広げるために、私達は何ができるでしょうか。

とりあえず、患者会でできることは患者家族同士の親睦を深めて、悩みに対してお互いに考えてみることではないでしょうか。

どんな悩みでも、一人で悩むのでなく、患者家族の絆を強くしてゆくことが、生活する上での勇気に繋がると思います。

「LINE茶話会」、あるいはzoomによる「茶話会合同ミーティング」
参加してみたい方、どなた様もお気軽にご連絡ください。(どれか一つだけの参加も歓迎します)

連絡先
2022midorinokai@gmail.com
伊藤千恵子

古賀靖敏先生 講演会のお知らせ オンライン勉強会「アルギニン治療について ― 開発の経緯と治療のコツ」

このたび、古賀靖敏先生をお招きし、「アルギニン治療について ― 開発の経緯と治療のコツ」と題した勉強会をZoomにてオンライン開催いたします。


■ 開催概要

日時: 2025年5月24日(土)13:30〜17:00
対象: ミトコンドリア病の患者さん、ご家族、関係者の方々


■ プログラム

1️⃣ 古賀靖敏先生によるご講義
2️⃣ 質疑応答

※事前にご質問を募集し、先生にお渡ししたうえでご回答をいただきます。ご回答を皆さまにお届けした後、勉強会当日を迎える流れとなります。


■ こんな方におすすめです

  • アルギニン治療を通じて、ミトコンドリア病について理解を深めたい

  • 脳梗塞様発作やミトコンドリア病の発症メカニズムを知りたい

  • アルギニンがどのように作用し、効果を発揮するのかを知りたい

  • 治療のタイミングや最適な頻度について学びたい

  • MELAS(メラス)以外の病態にもアルギニンが有効かどうか知りたい

……など、さまざまな疑問・関心に対して、古賀先生が丁寧に、皆さまにご納得いただけるまでお応えくださいます。


■ お申し込み方法

締切: 2025年5月3日(土)
お申し込み先: 2022midorinokai@gmail.com

メールにて以下の内容をお送りください:⑤までは必須です。
① お名前(患者さまのお名前も)
② お住まいの都道府県
③ 簡単な自己紹介
④ 当日連絡のつく電話番号
⑤ Zoom招待メールの送信先メールアドレス
⑥ ご質問(※アルギニン治療に関するものを優先させていただきます)

※なお、古賀先生からは「アルギニンに限らず、できるだけ多くのミトコンドリア病の患者様のお役に立ちたい」とのあたたかいお言葉をいただいております。

古賀先生からのコメント;

アルギニンの開発は、今まで私を信じて、貢献してくださった多くのミトコンドリア病の患者様・ご家族の命、ご協力を頂いて初めて成功したもので、私の力など全く無いに等しいと思います。アルギニン治療が必要なのに治療してもらえない方には是非今回参加して頂きたいと思います。主治医にどのようにお伝えする方が良いのか、一緒に考えましょう。

 

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ジャンプミット(http://jamp-mit.org/index.html)主催の第9回ミトコンドリア病研究患者公開フォーラムででもお話させていただいたことなのですが、今回は、アルギニン治療にまだなじみのない方のために、その内容の一部を再掲いたします。
以下は当会主宰伊藤千恵子の発言です。

「ミトコンドリアみどりの会では、アルギニン治療の有効性の周知啓発を、活動の一つにしてまいりました。

メラス患者が脳梗塞様発作を起こしたとき、発作発生から時間を置かずにアルギニン治療を施せば、脳の病変がすこしでも改善される、という事実は、とても大きなことであると思います。

また、発作時でなくても、食事が取れないなど病状が悪化しているとき、アルギニンの静注点滴で、生活の質を上げられる可能性があるということも、知っておきたいところです。

アルギニンは、ミトコンドリア病以外にも、尿素サイクル異常症などの希少難病にも使われるお薬です。
本当ならば、いつでも使用できるように備蓄していただきたいところなのですが、「年に1回も使うかどうかわからない薬剤を購入し備蓄しておくことは、経営的にできない」と言い放った地域基幹病院がありました。

2022年、L-アルギニンは、厚生省保険局長の55年通知をもって、ミトコンドリア病に対する公知申請薬として、保険適用できるようになりました。

現在、日本全国の医療機関で、メラスに対するL-アルギニン治療ができるようになっています。
しかしながら、まだこの事実を把握していない病院がたくさんあります。

ミトコンドリアみどりの会では、患者が希望してもアルギニンの経口摂取や点滴の使用をしていただけないとき、主治医に理解していただくための資料を2つ用意しております。

一つは、アルギニン治療の開発者である古賀先生の筆になる、アルギニンの有効性を説いた資料。
もう一つは多くの医療関係者のご努力により成立した、社会保険診療報酬支払基金 第27次審査情報提供事例の377番と378番の資料です。これによって、L-アルギニンの内服薬と静注薬を、公知申請薬として保険適用できるようになりました。

以上2つの資料が必要な方はお送りしますので、みどりの会までご連絡ください。」

 

2025さくらばたけまつり 報告

PHOT BY CIHAYA WATANABE

 

4月12日土曜日2025さくらばたけまつり
(RDD公認イベント、NPO法人かながわなんびょうれん)無事に終了いたしました。

参加者は舞踏家、ダンサー、シンガー、美術家、大道芸人、医者、研究者、
お料理研究家、精神障害支援センター長、就労支援団体、未就園児生活介護団体、
難病のネットワーク団体、行政の方、医療関係者など
ミトコンドリアみどりの会スタッフも同級生も色んな方が皆さん混じり合って
感じ合い、響き合う場になってきたと思います。

難病トークでは、居場所をテーマにお話をしていきました。
●田中雅嗣先生もミトコンドリア病の研究をしながら皆さんと寄り添うお話、
●神奈川難病連のALS当事者の方は「われわれ難病患者は、
本人の体調を維持するのが難しいだけでなく、ご家族や支援
者に負担をかけてしまいますから、どうしても重い気持ちを抱えて生活してしまう。
当たり前に自然を眺めたり、支援者も家族もみんなで楽しく過ごせるさくらばたけまつりで
美しい空気を吸って、新たな気持ちになる事が大切である」
●難病ネットワークの方は「難病という言葉は日本と韓国だけ。
他の国では希少疾患という言葉を使う。難病という言葉は偏見や差別が生まれる。
泣いて過ごすより、笑って過ごしたほうが元気になる。」

私は皆さんのありがたい言葉を聞きながら、さくらばたけの所有者が、「ここから
自分たちの声を発信して!」といってくださったことを受けて
地元の自然の中で、楽しい催しをしながら、どんないのちも大切にしあうことの
大切さを感じました。一人ぼっちではないと思うことがどれだけ大事かと思います。
発すれば、必ず答えてくださる人がいる。
アートが自然と受け入れる道を作ってくれるまで時間はかかりましたが、
やっと自分も大きな声を上げることができるようになったように思います。
まだまだ足りないことがたくさんあると思いますが、ミトコンドリア病の患者の様子を
まずは知ってもらって、、感じてもらって、、、
前に進んでいきたいと思いました。

。。。。。。。。

私は舞踏家なので、そのお話を少しさせてください。

舞踏は 自然と共鳴する踊りです。即興ですが、イメージを持って今あるからだと対峙します。このさくらばたけでいろんな舞踏家が踊りますが 私達の五感が自然の中で共鳴していることに気づきます。鳥も、風も共鳴します。

私はいのちのつぶを踊りました。

ゴミ箱から出てきたときの衣装は、普段龍がちぎっている釣りや魚の本をそのまま貼り付けて舞踏しました。

終わったあとに子どもたちがいろいろな物語を作ってくれて話しかけてくれました。

「井戸から出てきた幽霊はほわーーんうわーーんて声を上げているんだよね」

「別の世界に行った人の物語なんだ・・・・」

感じ方は様々だけど、感じてくれてありがとう。

高次機能障害のひどい龍は、日常的には非常に問題ある患者ですが、決して悲しい苦しいだけの患者ではありません。そのあり様を尊いと思って今回の舞踏にのぞみました。

2025さくらばたけまつり

 

20年続きました
「はだのさくらばたけまつ」のお知らせをさせてください。

参加費 無料。

趣旨 「みんなのためのさくらばたけまつり」。
いろんな方がいろんな形で交流し、自然をいっぱい感じ、桜の下で、触れ合えたらうれしいです。
単なるお祭りで終わらせないことも大切な課題です。
保健所、役所福祉課、障がい者団体、地元メディアにも広報して、ハンディーある人たちの通り道も滑らかにしようと思います。
RDDの難病コメントのスタンプラリー、人間カラオケ、いろんなジャンルの表現の中に
音ごはんのミトコンドリア病啓発ソング、難病トークの場も作ります。
難病トークでは、ミトコンドリア病の周知理解や居場所作りについてもお話しし、さくらばたけのまつり会場からミトコンドリア病の周知理解を発信していきたいです。
ミトコンドリア病の龍は、興奮が体に障るので、今年は参加できませんが、ミトコンドリアは感じてくれているので、心ひとつに邁進中。
どうぞよろしくお願いします。

 

いろんな出店、いろんな表現あります。

老若男女 皆様もお越しを心からお待ちしております。

問い合わせ先  himawarinotubu@gmail.com きらら

2025年3月20日春分の日 オンラインみどりの会茶話会報告

phto by 樋口

聞くだけの方も含めて1時半から3時まで意見交換しました。
その内容をちょっとまとめてみましたのでみなさんにお届けします。

①ミトコンドリア糖尿について

前半は、インシュリンを毎日4回打つ方のミトコンドリア糖尿についての悩みをお聞きしました。
若い頃からインシュリン使用している方の悩み
家庭と仕事の両立の難しさなどお話しくださいました。インシュリンをやめた時期が2年あったが、若かったからか、特にひどい状態にはならなかった経験談お聞きし、日々の献立を立てて、料理する大変さもあるが、今後の課題として、本人にあった糖尿食を勉強していく必要もあるかもしれません。ミトコンドリア糖尿病の方はどのように対処しておられるかお聞きしたいと思いました。

また、10年前ミトコンドリア病メラス発症→ミトコンドリア糖尿発症→5年前再発 高齢者介護施設に入院している方は
インシュリンを日に4回打っていたが、今はその必要はまったくない。意識障がいも強く、寝たきりで、胃ろうから栄養剤をカロリー制限しながら入れているだけなので、ミトコンドリアが落ち着いているのか、、というお話も上がりました。

私は、お話を聞きながら、最近起きる息子 龍の脱力発作についても、生活でいろんな刺激があるからこそのもので、話の中の低血糖の症状にも重複するところがあり、ミトコンドリア病の内科的合併症状が運動発作につながるものか思ったりもしました。(実際そのような説明をする医師もいました。)

②次に居場所作りについてお話しました。
グループホームで過ごす20代の息子さんは、ホームでのストレス時に大声を出してしまったりするので、両親がかわりばんこにお出かけをしている。
「なぜ大声を出すのか」そのことも話し合ってホームの方に理解をしてもらうことは大切ではないか。
ミトコンドリア病の症状を理解してもらうことは大変です。
普通に行えることもあって、時と場合によっては、一刻一刻症状が変わるので、その人の精神症状についての周りの人の理解や対処療法が難しい。
その人のその時その時にあった介護の仕方、介護人との相性についてもその都度その都度グループホームで話し合いを持ったり、意見交換することはとても大切だと思う。

短い時間でしたが、ミトコンドリア病のあり方について、もっともっと一般に周知理解してゆきたいと思いました。

次回は4月29日火曜日午後を予定しています。

 

 

3月20日春分の日 ミトコンドリア病オンライン茶話会お知らせ

 

phot  樋口淳雄 春

またまた、間近のお知らせになってしまってすみません。

ミトコンドリア病患者家族のための茶話会ミーティングを、オンライン開催します。
祝3
月20日(木曜日)春分の日13時半から15時まで。(zoomを使用します)

ミトコンドリア病は、ミトコンドリアの機能が落ちてしまう病なので発症年齢も、経過も、症状もみなさん違い、「患者の今」を把握してゆくことは大変難しいと思います。また、医療や福祉でも、対応が難しく、諸問題の悩みを抱えることが多いのではないかと思います。
茶話会ミーティングは、患者/家族の生の声を聞き合って、分かち合えることもあるのではないかと思い、始めました。

どんなことでも構わないので、ざっくばらんに話し合いしてみませんか?
患者家族のみのミーティング(専門医はいません)ですので、お気軽に参加してみてください。

 

みどりの会は会員制ではありませんが、日頃の悩みを分かち合えるようにと、ライングループも作っております。ライングループでは随時、茶話会のお知らせをしていますが、ラインに入っていない方でも、ブログを見て、参加してみたい方は、ぜひご参加ください。
末尾に参加申込先を明記しておきますので、ご希望の方のご連絡お待ちしています。

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私達が生きていく上で必要なエネルギーのほとんどは、細胞の中のミトコンドリアで作られています。

ミトコンドリア病は、ミトコンドリアの働きが低下する病気で、症状が様々な臓器に及ぶため、診断治療の困難な病気です。
そして、ミトコンドリア病だからこその生活の悩みがあり、医療や福祉の悩みがあります。

ミトコンドリア病の方の社会を広げるために、私達は何ができるでしょうか。

就労に悩む方への公的支援はないものでしょうか?

移動支援は?
重度訪問介護制度は?
ヘルパーさんについては?

どんな悩みでも、一人で悩むのでなく、患者家族の絆を強くしてゆくことが、生活する上での勇気に繋がると思います。

「LINE茶話会」、あるいはzoomによる「茶話会合同ミーティング」
参加してみたい方、どなた様もお気軽にご連絡ください。(どれか一つだけの参加も歓迎します)

連絡先
2022midorinokai@gmail.com
伊藤千恵子

「ミトコンドリア病研究フォーラム」での、みどりの会の画像とスピーチ原稿

ミトコンドリア研究の熱は高まり、先生たちの貴重なお話の中、みどりの会にお時間をいただき恐縮です。

みどりの会としては、「究極の今」を感じる患者家族の声を届けたいという思いの一念でした。

毎回のことなのですが、加藤由里子さんに助けられて作り上げたパワーポイントを、こちらに掲載させていただきます。

フォーラム当日にお話させていただいたスピーチ原稿も、全てではありませんが掲載させていただこうと思います。

 

 

 

 

重度訪問介護について

重度訪問介護は 重度障害をもった患者を 認定された介護士がケアする制度ですが、在宅だけでなく、病院や施設にも出向いてケアしていただける制度だということをご存知ですか?

患者会でこの重度訪問介護の制度の話が出たとき、家で慣れ親しんだヘルパーさんが、病院にも出向いてくれるなんて、とても良い制度だなと思っていました。話し合いを進めるうちに我が息子にも使うことができないものかと思い始めました。

我が息子は、再発後は、精神症状、認知症状、高次機能障害が悪化しました。
主治医との協議で 息子の入院時は、医療行為の妨げにならないように 高柵ベッドの使用を受け入れました。
高柵ベッドとはこのスライドの一番上の写真です。これについては検査入院のたびに心を痛めていました。

市役所福祉課に、病院への重度訪問介護の派遣の相談しました。

はじめは、「認知症や高次機能障害があったとしても、体が動く患者に重度訪問介護をあてがった前例はない」「そもそも病院にはケアするための看護士がいる」と言われました。

しかし、ここでひるんではいけないと思い、行政に何度も何度も本人の辛い状況をお伝えしたところ、去年5月から、重度訪問介護制度を病院内で使うことができるようになりました

当初、病院では、高柵ベッドに鍵をかけていたので、ストレスで叫ぶ息子に手を焼いておりました。しかし、その後、慣れたヘルパーさんが、病室でも家と同じように交流してくださり、息子もストレスが解消され、入院生活も滑らかに運ばれるようになりました。
ある日ヘルパーさんから高柵ベッドがはずされたと連絡が来ました。安堵感で涙が出ました。

本人も閉じ込められるストレスから一気に開放され、病院でのQOLが高くなり、食事ももりもり、笑顔がたくさん出るようになりました。退院のとき、たくさんの患者のケアに忙しい看護士も「高柵ベッドに胸を痛めていた(なので、高柵が外せてよかった)」と笑顔を返してくれました。

福祉とは、社会の中で最も弱い立場にある人と、社会を繋げていくことです。
医療現場でも、介護現場でも、患者の生活を支えること、患者の人生を受け入れることが、大切なことであると改めて思います。

重度訪問介護について詳細はブログに資料をのせていますのでこちらのQRコードを読み取ってください。また利用について、困ったときはご連絡ください。

 

アルギニンの周知啓発活動について
アルギニン投与の重要性については、このフォーラムでも毎回お話させていただいております。
とくに、メラス患者が脳梗塞様発作を起こしたとき、発作発生から時間を置かずにアルギニン治療を施せば、脳の病変がすこしでも改善される、という事実は、とても大きなことであると思います。

また、発作時でなくても、食事が取れないなど病状が悪化しているとき、アルギニンの静注点滴で、生活の質を上げられる可能性があるということも、知っておきたいところです。

アルギニンは、ミトコンドリア病以外にも、尿素サイクル異常症などの希少難病に使われるお薬です。
しかしながら、年に1回も使うかどうかわからない薬剤を購入し備蓄しておくことは、経営的にできないと言い放った地域基幹病院がありました。

私は一回目のフォーラムから、アルギニンの必要性を、自分の息子の体から学んだこととしてお伝えさせていただいております。

2022年、L-アルギニンは、厚生省保険局長の55年通知をもって、ミトコンドリア病に対する公知治療申請薬として、保険適用できるようになりました。

現在、日本全国の医療機関で、メラスに対するL-アルギニン治療ができるようになっています。
しかしながら、まだこの事実を把握していない病院がたくさんあります。

ミトコンドリアみどりの会では、患者が希望してもアルギニンの経口摂取や点滴の使用をしていただけないとき、主治医に理解していただくための資料を2つ用意しております。

一つは、専門医の書いたアルギニンの有効性を説いた資料。
もう一つは多くの医療関係者のご努力により成立した、社会保険診療報酬支払基金 第27次審査情報提供事例の377番と378番の資料です。これによって、L-アルギニンの内服薬と静注薬を、公知治療申請薬として保険適用できるようになりました。

以上2つの資料が必要な方はお送りしますので、みどりの会までご連絡ください。

古賀靖敏先生のアルギニン勉強会につきましては、状況がが整いましたら、行いたいと思います。よろしくお願いします。

 

今患者家族が困っていること
①ミトコンドリア病というだけで、地域の総合病院でさえみてくれないという事実があります。
希少難病の受け入れが困難な状況は、特に進行した成人発症の患者に多く聞かされます。
移行期センターを通じても小児期から成人期への病院探しでつまずいている話もお聞きしています。

②ミトコンドリア病は その病気の特質上 複数の病院にまたがって診療をしなくてはいけない時があるが 病院間で適切な医療情報の共有ができていないことが多くあります

③病院内には電子カルテがあり、他科との連携ができるはずなのに 肝心の医師同士、診療科同士の連携が不十分で、スムーズに治療が進まないことがあります。

ミトコンドリア病の精神症状に向き合える精神科医が少ないことに関してはたくさんの方から悩みが上がります。ミトコンドリア病の精神症状は、一人ひとり違い、刻々と変わっていきます。
その症状を見極めることは大変奥が深いことと思います。
茶話会でも、患者とどのようにどのように向き合えるのか、まだまだ話は尽きません。
まだ手探りですが 精神科医とのやり取りをブログにまとめました。必要な方はブログのQRコードを読み取ってお読みください。そして語り合いましょう。

 

生きるために大切な いのちのつぶ、ミトコンドリア。
食べ物もいのちのつぶ。語り合うこともいのちのつぶ。息をすることもいのちのつぶ。
聴覚、視覚、触覚、味覚、嗅覚・・・感覚こそ生きるエネルギー。
生きることすべてが表現です。アートです。
亡くなられた方のいのちのつぶも、周りで舞っています
医療も介護もアートの中で育まれます。

 

 

みどりのライトアップ
IMPが提唱するミトコンドリア病啓発週間に合わせ、日本国内ランドマークをみどりにライトアップする活動を、MCMが行っています。
私もMCMの会員のひとりとして、地元の戸川公園「風の吊り橋」のライトアップの申請を行い、認可されました。
点灯後は、村山先生、田中先生、患者家族の皆様にもZOOMでライトアップを実況中継しました。最後に遠路はるばる参加くださった患者家族、行政の方、新聞を見て駆けつけてくれた市民の方 みんなで集合写真を撮ることができました。

 

頑張っておられる先生方や患者家族の皆様に是非見ていただきたい!と
みどりの会の有志が 生活の一コマを送ってくださいました。

スライドをみて、一生懸命に生きる患者たちの生活の様子をご覧ください。
一コマ一コマかけがえのないいのちのつぶ!!
力をいただきます!!

みどりの会のブログは患者家族・関係者皆様への発信用アンテナです。できるだけ必要な情報を流し、心が和むような場作りもしておりますのでどうぞご利用ください。
どんな些細なことでもお話したいこと、聞いてみたいことはいつでもお受けしますのでご連絡ください。

第8回オンライン茶話会(ZOOM使用)報告

インコ

13時から15時まで開催しました。
聞くだけでもOK!出入り自由!
祝日でご家庭の事情もある中、ご参加ありがとうございます。

茶話会で出たお話をすこしまとめてみました。

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①てんかんの話

てんかん発作は、人それぞれに違う故に悩みは多いのですが、本当に難しいお話です。

「寒さのためか、歩いていて突然膝がカクカクして危ないことがあった」など、悩ましい不随運動の話が出ました。
対応策として
てんかん薬の血中濃度を調べたり、脳波検査やMRIの画像検査などをして、てんかん薬の調整を主治医に相談する。

また、
「一度てんかん薬を一切やめて、必要な薬を少しずつ足していったら、悲しいことに全部必要な薬だったということがわかった。」
「強い薬に変えると、確かにてんかん発作をは止まったが、副作用で体からの分泌物が多くなり、その結果嚥下の状態が悪化し、食事が食べられなくなり、活気が落ちてしまった。」
「発作が起きているということは、元気な状態であるということがわかった(元気だから発作が起きる?)」という話もすごく頷ける話でした。


てんかんと痙攣の違いが今一つ明瞭でなく、薬の調整も、必要なのかどうか定かでないときがあります。
以前の話で恐縮ですが、田中雅嗣先生に痙攣とてんかんの違いは? とお聞きしたときに
「痙攣は発生源を問わず、手足体の筋肉に起こる付随的な収縮」
「てんかんは脳に起源を持ち、不随意な筋肉の収縮のほか、意識消失、音、光、匂いを感じる発作など様々な症状が出る。」
と、お答えいただきましたが、今ひとつ違いがわかりません。
いつもですが、勉強不足を感じてしまいます。

またコエンザイムQ10の薬剤が、医師により、処方されない場合があると、薬の話でも盛り上がりました。

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②グループホームでの生活
寝食を共にするということは、互いに気を使うこともあり、マイナスに見えることもあるが、続けていくと何かしらプラスに変えられることもある。患者の生活を長い目でみていかないと、わからないことも多い。
ただし、経営重視のグループホームには要注意。本人の意志を尊重する環境が大切。

③病院探しに苦労する。
県によっては難病の基幹病院が少ない地域がある。
小児科からの移行がうまくいかない。
精神科と脳神経科の連携もうまくいかなくて困るケースもある。

※先月の先天代謝異常症患者会フォーラムで、大阪府が難病医療の受け入れ病院を構築していくと言う講話があったそうです。
どこの地域でもミトコンドリア病の受け入れ病院が確立していけることを望みます。

次回は3月の後半を予定しています。

 

以上。