ミトコンドリア病周知啓蒙のために。

2020年9月21日 月曜日、敬老の日

西湘フィルハーモニー管弦楽団とコラボしてミニコンサートを行い、無事終了!

入場制限半数にして

チケットは完売。当日客は無念のお断りでした。

 

祈りをテーマに、

難病ミトコンドリア病の周知啓蒙を謳い、

いろんな人が触れ合う感じあう世界を

コンサート真髄としました。

 

この日のためにコツコツみんなでそれぞれ積み上げてきました。

ミトコンドリア病の何たるかも、専門医の先生たちの難しい論文を抜粋、自分の息子の病歴、予後も書き添えながら、まとめて提示しました。

 

ブースには、ミトコンドリア病応援ソング音ごはん(代表もともとこ)のCDを流しなが、ピアノ担当でミトコンドリア病リー脳症の美音ちゃんのおかあさんマキコさんの肉声(文章)、龍Tシャツ、龍ポストカード、港区知的障がいをもつ愛莉ちゃんのポストカード、東京都新宿区えがおさんさん、「障がいのある子どもと家族の伴走者(本)も並びます。

ミトコンドリア病だけでなく、いろんな病持ちながら、一生懸命に生きているいのちに対しての応援の場でもありました。

 

 

 

自分は、ボーダーレス表現活動を若いころからやってきたのですが、あまり地元に根付いていないのが正直なところでした。

次男龍のミトコンドリア病発症をきっかけに

地元の医療。地元の介護、隣近所の大切さを

教えてもらいました。

さあ、新しい仲間つくりです。

おかげで秦野にある、とってもあったかい西湘フィルハーモニー管弦楽団と知り合えたわけです。

プロではありません、だから不協和音も生活の儘に・・・と開き直ってあたたかいグループです。

団長さんも何度か、ひまわりつぶカフェに運んで下さり、

佐野さんというバイオリニストも、我が家の実態に聞き入ってくださいました。

そして出来がったのが

~からだにやさしい風流そう~クラシックミニコンサート

プログラムは

♪アイネクライネナハトムジーク第一楽章k525より

(モーツァルト)

♪じ・エンターテイナー(Sジョプリン)

♪グリーンスリーブス幻想曲(ヴィリアムス作曲、菅野哲州編曲)

森と海ズ&チャボ 佐野バイオリン、きらら舞踏

♪アメージンググレース

♪いのちのつぶ(さとさとみ作)

♪ハンガリー舞曲第一番(Jブラームス)

管弦楽組曲第3番よりアリア(JSバッハ)

パンフレットもフライヤーもパンフも歌詞カードも

息子が療養中に描き続けていたイラストを盛り込んでくださいました。

 

様々な分野の様々な人たちが

人数制限の中

集まってくださる、その喜びをひしひしと感じながら。

P9210619

楽団の人たちは、それぞれが一音一音練習に余念ない。

この緊張感が、この時期だからこそたまらない。

客様は体温チェック、連絡先登録。

ミトコンドリア病の周知啓蒙も含め

様々な生きづらさを感じる人たちの触れ合いを作る

ひまわりのクラッシック交流は初めて。

港区から精神・知的障がいの仲間も加わって

とても大事な世界を感じあう。

 

西湘フィルの皆様、森と海ズの温かいエネルギーで会場はいっぱいです。きらら舞踏も交らせてもらいました。

無題11

いのちの本質を分かち合えれば

その場は異表現の交流、様々ないのちの泉になるはず。

いのちのつぶ。

全体を通して、素晴らしい共鳴であったと思います。

コロナはお互いを尊重しあいながら

自分のからだをいたわることであると思います。

龍(ミトコンドリア病メラス)は、もうすぐ24才、17歳で発症、7年が過ぎました。心配な痙攣がこの夏おきましたが痙攣剤を増やし、アルギニンも打ってもらい、安定しているといえると思います。このへも通所から疲れていても参加、私のヘタは踊りにも反応してくれて休憩ではボンゴをたたいて共演していました。冷房で疲れたか終演後は、疲れていましたが、お風呂に入ってから、いただいた本を読んで「友達がきてくれた」と喜んでいました。

いろんないのちを讃えあうためには

ジャンルを問わずにまじりあうことが大切ではないのでは、と思います。

今回のミニコンサートは

ものつくり広場のファンファーレであったと思います。

ものつくり広場10月4日創作陶芸やります。

興味のある方、ぜひご連絡くださいね。

ミトコンドリア病の周知と理解を!

 

 

ミトコンドリアは、私たちのいのちの最小単位で、肝臓、腎臓、筋肉、脳等代謝の活発な細胞に
数百、数千個のミトコンドリアが存在し、細胞質の約40%を占めている。全身で体重の10%を占めている。
ミトコンドリア病はATP産生障がいの為に、エネルギーをたくさん必要とする臓器、脳、心臓、腎臓、肝臓などの
臓器に障害をきたす疾患。新生児から成人までありとあらゆる年齢で発症し、てんかん知的障害、
卒中発作など神経症状、目や耳の障がい、筋力低下心筋症、
甲状腺機能障害、糖尿病など内分泌症状、鑑賞上人症状、あらゆる臓器の機能障害をきたしうる病。
ミトコンドリア病の頻度は10万人あたり、9.2~16.3人とされ比較的頻度の高い先天性代謝疾患である。
「ミトコンドリアとと病気」メディカルドゥ小坂仁先生 寄稿文より抜粋

前回のブログにも書きました、龍の痙攣から国立精神神経医療研究センターにて

脳波・MRI検査,以前行った血中濃度、主治医の外来を受けました。脳波・MRIは問題なし、痙攣の様子を撮っておきましたので動画も見せました。チアノーゼになるような唇が青くなったときはすぐに救急車を呼ぶように勧められました。

メラスの痙攣重積は良くない結果を生みますから、慎重にしなくてはいけませんが、まず頭痛がないこと、意識障害がないことなどから、痙攣剤のコントロール不足ということで、一番最初の痙攣剤量に戻され、さらに痙攣が頻繁に起こった時のための二剤目のアレビアチンの補充をしていただきました。生活している家族の様子見で、くすりの量を増減してもらえるのは、ありがたい。そして、何より、アルギニン点滴を家で施すことを許してもらえる環境が、本人の負担を軽くしていると思います。

さて、痙攣は何故に起こるのでしょう。

自分はヨガを日ごろから学び伝えていますので、東洋医学でいう神経伝達のバランスの崩れが、不定愁訴を生むという観点からすると、龍の交感神経の経ちすぎが原因ではないかという思いに駆られます。しかし普通に伝達できる人には、呼吸法でかなり気持ちを落ち着かせることはできますが、ミトコンドリア病は、ちょっとコントロールがうまくいきません。

しかし釣りをしていたり、絵を描いているときの龍は、確実に独り言が減り、頭がまとまっていて、楽に呼吸している感じ。普段生活を共にしていたら、できれば息子は、楽に生活を楽しんでほしいと望むばかりです。

だから無理なく、絵を描いて、魚を感じる、いのちを感じる世界に浸ってもらいます。

いつ何が起きても不思議でないという、親としては常に気を緩められない状況にありながら、でも今生きてること、楽しんでほしいという思いでイラストを書き綴る彼の絵をTシャツにまとめました。仲間の障がい者のイラストや、難病、障がいの壁に取り組む、団体の本、音ごはんの音楽のCD、バックなど色とりどりの自由なショップづくり、、、ひまわりの家立ち上げ準備に余念ありません。

難病もいろいろありますね。皆さんが難病に対して声をあげたいという思いありましたら、きかせてください。そして何か作品があったら紹介ください。ひまわりの家で応援できるものは、できるカタチで皆に公表していきたいです。

 

写真は龍のイラストTシャツです。もし気に入ったものあったら、送ります。連絡ください。みどりの会の活動内容も送ります。

ミトコンドリア病研究の先生たちにもぜひ!!

ミトコンドリア病の周知と理解のために。

ひまわりの家

連絡先090-7196-2751

メールアドレス ’みどりの会’   <admin@mito-green.club>

 

 

予後の不安

 

勢力の強い台風が日本に接近しているころ、気圧の不安定さでいろんな不定愁訴が現れていませんか?

私は、龍が早朝にけいれんを起こすようになり、その心配のためか、首が詰まり始めたり、肩甲骨から背中が張って困っています。

 

龍は発生から6年経過しました。

6年の年月は重いです。

できるだけ好きな事させて

友達大好きなので、こんな時期ですが

遠方からの友とバーベキューもしました。

 

メラスの痙攣は、そのことが脳に傷をつけてしまう恐れがおりますので慎重にしなくてはいけません。

龍は発症当初は病の勢いが強く半年ほど入退院6回ほど繰り返していました。

小平(自宅から電車で3時間強)かかる病院には、交代交代で、都内に住むひまわりのメンバーや知人が見舞ってくれたので、自分は仕事をつないでいました。

その時の痙攣と同じような型ですが、起きるときが早朝のみで今は収まっています。そして痙攣後、数時間で自分を立て直して、通所にも出かけます。

 

①新たな脳梗塞様発作の合併発作

②痙攣剤のコントロール調整不能

③脳症によるもの→意識障害は続く

入院は避けたくて、主治医と連絡、残っていた痙攣剤を増やしながら、アルギニン点滴を訪問介護の際自宅にて施術。地域の病院で血中濃度測定。数日後国立の主治医のもとでMRI検査脳波検査を行うことになっています。

 

患者を思う家族の祈りはいかばかりかと思います。

昨日、MCM患者家族会から伝言板が届きました。

深い思いで、ひたすら、祈りました。

皆さん本当に頑張っておられますね。

それぞれの症状に対して、家族皆さんの思いの強さが心ひきます。

それぞれの生き方を、讃えたいです。感じたいです。

こんな龍ですが今日も絵を描いていました。

友達に会えないと

ぐったりもしながら。

 

オンラインで花火と夜空の体験を!

 

リー脳症の美音ちゃんのおかあさんマキコさんが素敵なお知らせしてくれました。(美音ちゃんについてはこのブログにも記事があります。)

もし見逃した場合は後でご覧になれるそうです。

ミトコンドリア病の理解と周知に奔走する音ごはんの皆様に応援のエールを送りたいです。

星つむぎの村と子育て応援バンド音ごはんのコラボ

オンラインイベント情報をマキコさんから。

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こんにちは。
もうすぐ夏休みも終わりですね。今日は明後日に開催するオンラインイベントのお知らせをさせてください。

明日日曜日(8/23 13:00~14:30)、星つむぎの村さんのご協力をいただいて、
フライングプラネタリウム de 音ごはん
~ママが泣ける日2020@板橋~

というYouTubeライブを開催します❗

私が「医療的ケア児が安心安全に花火を観られたらいいな」と呟いたことがきっかけで、音ごはんのボーカルもとこさんが中心となって、“医療的ケアが必要で外出が難しいお子さんと家族も皆と一緒に花火大会を楽しめるような場をつくろう”と、昨年、区内有志による実行委員会が発足しました。

新型コロナ禍、いたばし花火大会は中止となり、病気や障害がない人でも外出を控える生活が続く状況になってしまいましたが、その思いに心寄せてくださった星つむぎの村さんのご協力を得ることができ、今回のフライングプラネタリウムを開催いたします。

パソコンやスマホから、満天の星空と音楽を楽しんでいただけます。沢山の皆さんにご覧いただけたら幸いです。
尚、前日22日には、区内の人工呼吸器を使用している子ども達の中から5人、おうちでプラネタリウムを楽しむイベントを別途開催します。その模様も23日に少し紹介されることになっていますので、楽しみにしてください✨

2020年8月23日(日)13:00~

バイオマーカー

 

ミトコンドリア病の診断が早ければ、患者の治療が早く施され、

ミトコンドリアの異常による病状で苦しむ患者が減ることは

いのちのための一つの革命だと思います。

バイオマーカーの性能を確かめながら、

あらゆる病院で生かされることを心から望んでおります。

 

久留米大学病院古賀先生からの通信です.

1-s2.0-S0304416520301501-main 特許証_カラー

今年2月
にGDF15の世界初のミトコンドリア病のバイオマーカーの特許も取得し、

8月末には診断薬開発の最終段階として、日本医薬品医療機器機構に承認申請を

行います。これは、私が中心となり2年前から行った、臨床性能試験の最終段階

で、世界初の承認を日本で取得する事業です。世界初の診断薬となり、世界中の

ミトコンドリア病患者の早期発見が可能となる画期的な診断薬となります。自分

が出来る事の中でも最も世界の患者に貢献出来る仕事の一つです。

日本での薬価収載ができれば、採血から10分で病気が診断出来、疑い患者が最初

に病院に紹介されても、その日に診断が可能となります。患者の早期発見およ

び、早期治療が可能となります。

西湘フィルオーケストラミニコンサートのお知らせ

龍のミトコンドリア病メラス発症から6年が経過しました。

この病と寄り添いながら生きる、生きづらさを感じ、

歯を食いしばった日々もたくさんあります。

でも、自分を失わずに、ここまでこれたのは、医療、介護者が的確に指導してくださったこと、

同じ病を持つ患者家族様との交流、地域の皆さん、友人への周知と理解、そして何より表現する仲間たちの応援。

間違っていることもあると思いますが、思ったことを声をあげて、ネットワークつくりをしてきたことで、毎日の生活を積み上げることができてきました。

では、本人はどうなのでしょう

家族はどうなのでしょう

その苦しみは、母親の思い込みの強さで、挫かれることもあるかもしれません。

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しかし、生活は、苦しみの中にも、笑顔があります。

生きることを、讃えたいと思ってやる母が作るイベントの場の家族の協力もあります。それを信じて・・・・

このコロナの苦しい時期ではありますが

今秋、立ち上げたいと思っていることがあります。

ひまわりの家です。

講師と理解ある仲間をお呼びして、難病や障害を持つ方たちとの、セッション、ふれあいの場、ものつくり広場の開設です。うまくしたら、集まった人たちの作品を展示・販売できるようにしたいです。

そのオープニングにに西湘フィルオーケストラミニコンサートを行いたいと思います。

秦野市サポート事業で知りあった、西湘フィルオーケストラコンサートに会に2度運ばせてもらいました。91歳の母と、龍もつれていき、最後まで楽しむ姿を見て、ともに感じた自分の心に泉が湧きました。メンバーがそれぞれの生活をしながら、生で演奏するその音色は、自由に感応しあうのだと思います。会場内のいのちのつぶが、時には、緊張し時にはゆったり揺れて、楽しく共鳴しているのを感じました。最後に、ホッとして、しずかに祈る自分がありました。

 

いろんないのちの輝きのためには、感じあうことが大事であると思います。コロナで喘ぐこの時期こそ、生の音のつぶが体にやさしい風を流してくれるものと信じています。

開場の入場を半分以下40名に制限して、消毒・換気を施す余裕をもって、スタッフと打ち合わせも密にしてまいります。

今後の状況により会場の使用ができなくなったときは延期しますので、全予約制で当日の受付でのチケット制にさせてもらいます。

アクセス・会場情報 こちらをご覧ください
堀川公民館

五感を使う絵画、音楽、踊りなどいろんな表現が介入することによって

居場所づくりがどのようにナチュラルになれるか・・・

この時期に限らず、お出かけもままならない方も多いと思いますが、もし患者家族様の中で立ち会いたいと思われる方がいましたら、ぜひご連絡ください。

予約はみどりの会メールアドレスにお願いします。

‘みどりの会’ <admin@mito-green.club>

 

 

ミトコンドリア病にとっての薬についての不安

お盆のお休み中ですが、どんな風に過ごされていますか?

みどりの会の患者家族間でのラインに、「聴力が低下して耳鼻科で処方されたアデホスコーワを飲んでいたが、供給元が行政処分を受けて出荷停止になってしまい、低下した聴力がこれを飲むと少し回復してたのに飲めなくなってしまいショックです」と入りました。

自分は、薬が苦手で、なるべく自然治癒力と思って生活してきたのですが、次男がミトコンドリア病メラスを発症して何度も地にたたきつけられてから、その考え方では太刀打ちできない病のあることをいやでも知らされました。だから、ミトコンドリア病患者とともに生き抜くためには、主治医、専門医の薬を信じて、生活のリズムに薬は欠かせないものになりました。

この知らせには、自分がその立場であったら、途方に暮れるであろうと思いました。そして懇親会にも何度も来てくださる千葉こども病院村山圭先生に、今回の患者家族の悩みを話し、安定した供給ルートを探るべく先生から知恵を求めました。

村山先生からは丁寧なご助言いただけました。

 

ミトコンドリア病患者様の中でアデホスコーワを飲んでいる方がどのくらいいらっしゃるかわかりませんが、参考になればと思い村山先生のご助言を一部掲載させてもらいます。

 

村山医師より・・・・・・・・・・・・・・・

協和発酵バイオがGMP違反(Good Manufacturing Practice:医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準)で行政処分を受けた関係で6月より出荷調整に入っています。
残念ながら代替品がありませんので、患者様には大変不安な状況下と思われます。
ただ、ニュースリリースによるとアデホスコーワ顆粒10%のうち、1.0g×1050包と1200包が9月より1時休止ですので他の包装については、不安定ながら供給は続けているようです。

該当患者様の投与量などが不明ですが、主治医の先生と相談し他の包装形態で乗り切っていただくか、発売中止や停止ではなく、製造工程のトラブルですのでその点が改善されれば継続的にまた供給されることをお伝えいただければと思います。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

村山先生、ありがとうございました。

 

資料には、アデホスコーワについては、2021年1月に安定供給再開予定との記載があります。

先生からの情報で供給ルートが探ることを祈ります。

患者家族と専門医がつながることの大事さを改めて感じました。

もし必要な時が来たら患者家族会として声をあげて、供給ルートを探りたいと思いますのでその時はご連絡ください。

自然

我が家の庭は、年に2回植木屋さんに手入れしてもらったりしていますが、今年は、コロナで私の収入も減り、

手入れは、ちょいちょい雑草取りだけでほとんど

手を入れていません。咲きたいものが好きなだけ咲いて

コケもそのまま。

でも、部屋に置いていた観葉植物は

この豪雨にもかかわらず、庭に置いたほうが、幹や葉っぱが元気になります。

家で飼う水槽も水替えしないほうがプランクトンが豊富で魚たちが生き生きするように、

生きるって、自然の力も大事なように思います。

でもこの私は、みどりも育てられなかったし、

水槽の魚たちもたくさん殺してしまいました。

いろいろ経験して?、純粋培養できない不思議な世界があるのだということを、学ばせていただいています。

自然って何だろう。

今年は、山野草が、たくさん咲いている我が家です。

冬はハハコグサがあちこちに咲き、

90歳の母は、好きなハハコグサを

鑑賞するべく庭を三周するのを目標にしていました。

6月に入ると、百合があちこちに・・・。

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頭のてっぺんを、疲れとる百会(ひゃくえ)というツボがありますが

何か百会と百合を、混同してしまいます。

百合は根っこがたくさん折り重なって

茎がス―――と立って美しい花咲きますね。

そして風によく揺れて、花粉気になるほど。

立てばシャクヤク、座れば牡丹、あるく姿は百合の花。

百合根は、この世のものとは思えない美味。

しかし食べ過ぎると毒らしい。

不思議でな食べ物。

 

人間の頭のてっぺんにある百会は

瞑想するお坊さんがどんどん突っ立つ部分で

神経の集約場所。ここを適確に押してゆっくり

呼吸すると、疲れが取れる、良い睡眠につながるといわれています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

気圧が安定しないこの雨降りが続いています。

コロナも災害も安定しないうえに

この不安定な陽気ですから

どうか、迫りくる夏も無事に過ごしてくれますように!

精神症状に対して、田中先生からの助言

メラスの病状もいろいろあると思いますが、

龍の症状は、時に、押し寄せる、精神症状の悪化です。

発症から6年経っていますので、よくここまで耐えてくれているかな

とも思いますが、進行は否めない傾向にあります。

しかし、好きなことは、とことん精力的に望むので

ミトコンドリアがくたびれない程度に

あるいは

ミトコンドリアのご機嫌を伺いながら

私たち家族も彼と一緒に、楽しめることを楽しもうと思います。

今日は、姉と一緒にビデオ屋さんに行って好きなものを借りる日でした。

通所から帰って疲れていても姉の一声で立ち上がり、ビデオ屋さんに姉が車で連れて行ってくれます。

いつもは魚のビデオだったりゴジラやピカチュウ、ウルトラマンだったりするのですが

「天気の子」

というビデオを選びました。

家族みんなで夕飯前に観ました。

なんだか、龍が元気だったら、やっていたような無茶苦茶

天真爛漫さを見せてもらい、龍も意味が通じたかどうかわからないけど

ずーと楽しそうにみていました。

感覚がしっかりあることに驚きます。

 

精神症状の話に戻ります。

田中雅嗣先生がとても大切な話をしてくれました。

心楽になりました。

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精神科専門医による診断では、患者の行動を理解できるか、理解不能かどうかで、病気かどうかを判断することになっています。
家族が患者の一部の行動を理解できないのは、その行動が病気に基づくと解釈するしかない。
そう理解すれば、家族の精神的負担が軽減されます。
現在の状態をどのように受け入れるか、また将来への不安にどう対処するか、いろいろ難しいと思います。
日本ではあまり数が多くありませんが、臨床心理士が精神科のクリニックに常駐しています。
辛くなった時には、臨床心理士に話を聞いてもらい、適切なアドバイスを受けるのも良いでしょう。

スヌーピーに出てくるルーシーは料金5セントの精神分析スタンドでアドバイスしてる。
なかなか相談に来てくれないのでヒマなようです。

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睡眠障害や保続で悩む、私としては

三廻部病院に何度も問い合わせ

毎回出している薬を出すだけの対応に申し立て

副院長が対応外来してくれました。

田中先生からの助言も手伝って

私はミトコンドリア病という括りでなく

精神症状の対処療法として

適切な薬と対応を話してもらいました。

副院長も何十年前かにメラスの対応を思い出したこと話してくれました。

いろんな病気の方を診ているのですから

本当に大変!としか言いようがありません。しかし、

悩みの内容は違っても今ある悩みに向き合ってくれる医者を

患者家族は求めています。

それは一括りでなく一人の患者としての対応です。

今を生きることに一生懸命な姿は

これ以上の宝はありませんね。

 

孤高の鳥、急性期の病床で描いた作品です。

 

田中雅嗣先生からのメッセージ

世界が新型ウイルス禍の先の見えないトンネルの中、

ミトコンドリア病のこともしっかり見据えたいと思う日々。

田中雅嗣先生から情報をいただきました。

私は、翻訳を読んでもよくわかりません。

でも基本研究の地固めとして何度もかみしめたいと思います。

そして、このように探究を発信してくださる先生に感謝します。

田中雅嗣先生より

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Natureにミトコンドリア病遺伝子治療の新しい方法が報告されました。
部位特異的にCをUに変える酵素DdCBEをミトコンドリアに送り込む。
将来的には、MELASの病因となるm.3243A>G変異を修正できるでしょう。

変異型の塩基配列
5’-GGGCCC-3′
3’-CCCGGG-5’

酵素DdCBEによる塩基変換(C→U)
5’-GGGCCC-3′
3’-CUCGGG-5’

DNA複製でUの反対側にAが取り込まれる
5’-GAGCCC-3′
3’-CUCGGG-5’

DNA複製でAの反対側にTが取り込まれる
5’-GAGCCC-3′
3’-CTCGGG-5’
これは野生型の塩基配列である。

Natureの紹介記事をGoogle翻訳しました。
お送りします。

 

 

 

 

2020年7月16日号 ┃ NATURE ┃ Nature Research
細菌由来の奇妙な酵素によって、ミトコンドリアDNAの正確な編集が可能に。

科学者がミトコンドリアDNAに対して正確な遺伝子編集を初めて行う
奇妙な酵素は、研究者が致命的な病気を研究し、そして潜在的に治療することを可能にします。
奇妙な細菌酵素により、研究者は人気のあるCRISPR–Cas9ゲノム編集システムでさえ管理できなかった、細胞の重要なエネルギー生成構造であるミトコンドリアのゲノムへのターゲットを絞った変更を達成できました。
ベース編集と呼ばれる遺伝子編集の超精密バージョンに基づいて構築されたこの技術により、研究者はミトコンドリアゲノムの変異によって引き起こされる疾患を研究し、おそらくは治療するための新しい方法を開発することができます。そのような障害は、ほとんどの場合、母親から受け継がれ、細胞のエネルギー生成能力を損ないます。核ゲノムと比較してミトコンドリアゲノムには少数の遺伝子しかありませんが、これらの変異は心臓を含む神経系や筋肉に特に害を及ぼす可能性があり、それらを継承する人々にとって致命的となる可能性があります。
しかし、科学者たちはミトコンドリアゲノムに同じ変更を加えた動物モデルを作成する方法がなかったため、そのような障害を研究することは困難でした。最新の手法は、研究者がそのような対象を絞った変更を行ったのは初めてであり、研究者がこれを行うことを可能にする可能性があります。 「これは非常にエキサイティングな進展です」とフロリダのマイアミ大学のミトコンドリア遺伝学者、カルロスモラエスは言います。 「ミトコンドリアDNAを改変する能力があれば、以前はできなかった質問をすることができます。」この作品は、7月8日にNature1に掲載されました。
病気を探る
この作業はクリニックで使用されるまでにはかなりの時間がかかると、Liu氏は警告しています。彼のチームの初期の研究では、オフターゲットDNAの変化(CRISPR–Cas9遺伝子編集における一般的な問題)はほとんど見つかりませんでしたが、異なる細胞タイプでのさらなる研究が必要であると彼は言います。
この手法は、最終的にミトコンドリア障害の予防または治療に使用される既存の方法を補完することができます。一部の国では、ミトコンドリア置換と呼ばれる手順がすでに許可されています。この手順では、卵または胚の核が、健康なミトコンドリアを含むドナーの卵または胚に移植されます。
研究者はまた、細胞がミトコンドリアゲノムの何千ものコピーを含む可能性があるという事実を利用して、ミトコンドリアの変異を修正する技術を開発しており、多くの場合、これらの一部には疾患に関連する変異が含まれていません。モラエスと他の人々は、ミトコンドリアに入り、有害な突然変異の部位でDNAを切断する酵素を開発してきました。多くの場合、ミトコンドリアは切り傷を修復するのではなく、損傷したDNAを単に分解するだけです。その結果、変異したゲノムのコピーが枯渇したミトコンドリアとなり、最終的には正常なコピーが構造を再形成することが可能になります。
英国ケンブリッジ大学のミトコンドリア遺伝学者であるミハル・ミンチュク氏は、最新の編集アプローチにより、ミトコンドリアに遺伝子の正常なコピーが十分にない場合でも、このような変異を修正できると語った。医学的応用はまだ遠いですが、研究者はミトコンドリアの変異の影響を研究できる動物モデルを生成する技術を使用することにより、短期間で利益を得ると彼は言います。 「これは途方もなく促進することができました」と彼は言います。 「これは驚くべき前進です。」

 

ミトコンドリアのゲノム編集が正確に
ミトコンドリアと呼ばれる細胞小器官のDNAを正確に変化させることができる細菌毒素が発見されました。この開発は、ミトコンドリアDNAの突然変異によって引き起こされる病気と戦うのに役立ちます。
ミトコンドリアと呼ばれる細胞小器官内のDNAは、わずか13のタンパク質をエンコードし、それらすべてが細胞のエネルギー供給の生成に関与しています。ミトコンドリアDNA(mtDNA)の変異は、人間にさまざまな不治の生命を制限する代謝性疾患を引き起こす可能性があります1。したがって、mtDNAを編集するためのツールの開発は、ミトコンドリア遺伝学で長い間求められてきた目標です。自然を書いて、Mokら2は、初めてmtDNAの正確​​な編集を可能にする分子ツールを報告します。この成果の鍵は、近隣の細菌を殺すために細菌によって分泌される毒素の発見でした。
Mokらによって発見された細菌毒素。ヌクレオチド塩基シトシン(C)から別の塩基であるウラシル(U)への変換を触媒するDddAと呼ばれるシチジンデアミナーゼ酵素です。 DddAの注目すべき特徴は、それが二本鎖DNAを標的とすることですが、以前に識別されたすべての3シチジンデアミナーゼは一本鎖DNAを標的とします。重要なことに、従来のゲノム編集アプローチには、分子はさみとして両方の鎖のDNAを切断するヌクレアーゼ酵素が含まれますが、DddAは、二本鎖DNAの切断を引き起こすことなくCをUに変換します。これにより、二本鎖DNA切断を修復するための効率的なメカニズムを欠くミトコンドリアゲノムの編集に特に適しています。
研究者たちはミトコンドリアのゲノム編集のためにDddAを再利用するためにいくつかの課題を克服しなければなりませんでした。これらの中で最も重要なのは、シチジンデアミナーゼが哺乳動物細胞に対して毒性であるという事実です。モック等は、 DddAの毒素ドメインを、split-DddAtox半分と呼ばれる2つの非アクティブな部分に分割します。彼らはこれらの半分をTALEタンパク質に融合し、特定のDNA配列に結合するように操作することができます。 2つのTALEをmtDNAにバインドすると、split-DddAtoxの半分が結合され、アクティブになります。
ミトコンドリアマトリックス内のmtDNAに到達するには、TALE–split-DddAtoxが2つのミトコンドリア膜を通過する必要があります。したがって、Mokと同僚は、ミトコンドリアを標的とする信号として機能するアミノ酸配列で構成体にタグを付けました。既存のタンパク質インポート機構5を活用する機能は、このアプローチにCRISPR–Cas9などのゲノム編集のためのRNAガイドシステムよりも大きな利点をもたらします。 CRISPRメソッドはmtDNAでは効率的に機能しません。これは、おそらく細胞がミトコンドリアにRNAをインポートするメカニズムがないためと考えられます6。
別の課題は、シチジンデアミナーゼがCをDNA特異的塩基チミン(T)ではなくUに変換するという事実から生じます。 UはTと同じ塩基対特性を持っていますが、RNAに属しています。塩基は通常、ウラシルDNAグリコシラーゼと呼ばれる酵素の助けを借りてDNAから切り出され、Cで置換されます(参考文献7)7。
モック等は、したがって、TALE–split-DddAtoxの半分をウラシルグリコシラーゼ阻害剤(UGI)と融合しました。これにより、次のラウンドのDNA複製または修復が行われるまでUがグリコシラーゼから保護されます。その時点で、編集前にCとペアになっていた相補鎖のグアニン(G)塩基が、Tと対合するアデニン(A)に置き換えられます。 UGIの組み込みにより、シトシン塩基の編集効率が約8倍に増加しました。
したがって、DddA由来のシトシンベースエディター(DdCBE)と呼ばれる最終的なコンストラクトは、ミトコンドリアターゲティングシグナル、TALEタンパク質、split-DddAtoxハーフ、UGIで構成されます(図1)。モック等は、構築物がヒト細胞のミトコンドリアに効率的にインポートされ、ミトコンドリア遺伝子の選択を変更できることを示しました。 C–GベースペアからT–Aへの編集は、時間の約5〜50%で発生しました。編集の効率はさまざまな要因の影響を受けました。2つのDdCBEサブユニット間の間隔。 TALEデザイン。 split-DddAtoxの半分の向き。そして、TALE結合部位に対する標的シトシンの位置。
すべてのゲノム編集ツールの主な考慮事項は、意図しないサイトのDNAを変更するかどうかです。 Mokと同僚は、処理された細胞と処理されていない細胞を比較し、核ゲノムにオフターゲット効果がないことを発見しました。 mtDNAのオフターゲットアクティビティは、オフターゲット編集がTALE設計にリンクされた1つの遺伝子の場合を除いて、低かった。
次に、モック等は DdCBEの治療の可能性を調べました。著者らは、シトシン塩基の編集には既知の有害なmtDNA変異の49%を修正する可能性があると報告しました。ただし、現在の形式では、DdCBEはゲノム内でTが先行するC塩基のみを効率的に編集して、範囲を狭めることができます。
C–GからT–Aへの変換を実装するためのDdCBEのDNA複製への依存は、理論上の最大編集効率が50%であることを意味します。説明すると、2つの新しく複製されたmtDNAはそれぞれ親のDNAストランドを受け取り、そのうちの1つは編集されず、Gを含み、Cとペアになります。ただし、Mokら。 DdCBEのアクティビティが数日間持続し、その後のレプリケーションイベント中にさらに編集する機会を提供する可能性があることを確認します。 DdCBEへの長期曝露中にオフターゲット効果が増加するかどうかは、将来の主要な考慮事項になります。
これらの警告は、DdCBEがmtDNA変異の完全な除去ではなく、減少を引き起こす可能性があることを意味します。しかし、mtDNA疾患の症状の重症度が変異負荷とともに増加することを考えると8、変異レベル自体を低下させる能力は、治療上の約束を保持します。
ミトコンドリアを標的とするヌクレアーゼは以前、マウスの特定のmtDNA変異を排除するために使用されていました9,10。これが可能なのは、二本鎖切断によってmtDNAが分解されるためです。細胞にはmtDNAの多くのコピーが含まれており、有害な変異を含むコピーのみが分解されます。しかし、突然変異の負荷が高い場合、突然変異したmtDNAを除去すると、mtDNAのコピー数が有害な低レベルに減少する可能性があるというリスクがあります。また、mtDNAのすべてのコピーが同じ変異を持っている場合、ヌクレアーゼアプローチは使用できません。対照的に、ベース編集では、コピー数を減らすことなく、変異を含むmtDNAの割合を減らすことができます。したがって、突然変異の負荷が高い場合は、これが推奨される(または唯一の)オプションである可能性があります。
DdCBEはmtDNA病の伝染を防ぐ可能性がありますか? MtDNAは通常母親からのみ受け継がれ、現在のミトコンドリア置換手順は、変異したmtDNAを罹患していないドナーの卵に運ぶ女性の卵から核ゲノムを移植することにより、mtDNA変異の伝播を減らします11。卵または初期胚の変異負荷を減らすためのベース編集は、理論的には代替アプローチとなる可能性があります。ただし、mtDNAの複製は人間の発育の最初の5〜6日間は発生しないと考えられているため、成功はUの長期的な保護にかかっている可能性があります。
Mokと同僚の研究は、mtDNA疾患の遺伝子治療の開発に向けた重要な進歩です。さらに、ミトコンドリアゲノムを実験的に変更するツールを使用することにより、複雑な疾患、癌、加齢に伴う細胞機能障害におけるmtDNA変異の関連性をよりよく理解できます。この研究はまた、DdCBEの範囲と効率を向上させるタンパク質工学と進化のさらなる発展を刺激し、他の有望な候補ベースエディターの検索を強化する可能性があります。

(Natureの紹介記事は英字については著作権あり、Google翻訳のみ記載)

 

田中雅嗣先生の見解

現在の形のDdCBEはゲノム内でTが先行するC塩基のみを効率的に編集するので、適応範囲が限定される。
すなわち
5’-GGGCCC-3′
3’-CCCGGG-5’
を攻撃できない。
まだ改良が必要です。

MELAS m.3243A>G変異を除去できる改良型酵素を創っていると期待!