phto 樋口淳雄
今回は 次男の介護をしてくださっているヘルパーさんから実際に重度訪問看護ヘルパーとして仕事をなさっている方の記録記事をこちらで公表させてもらいます。(了承済)
🔵重度訪問介護ヘルパーに実際にいかれた介護士のコメント
「既往歴と御本人の現状」
ALS患者 45歳 6年前から発症
奥様と赤ちゃんと3人暮らし。
現在は気管切開、胃ろう造設し人工呼吸器使用、経口摂取不可、定時の喀痰吸引必要、寝たきりで全身麻痺、
意思疎通は文字盤を使用し、かろうじてYES NOが判別出来る位、発語不可
「ケア内容」
24時間の見守りサービス
・7時〜22時まで
起床介助、排泄介助、入浴介助、全身清拭、洗髪、整容、点眼、点鼻、軟膏塗布、除圧、喀痰吸引、体交、呼吸状態等見守り、動画操作、室温調整、更衣介助、経管栄養準備
・22時〜7時まで
就寝介助、夜間見守り、体交、喀痰吸引
「サービス方針」
ご本人のこだわりを尊重し丁寧な介助をし、ストレスなく生活出来るように支援する
たん絡みや呼吸器の管理を行う
全身状態(血圧、脈拍、体温、呼吸、皮膚疾患)の観察
ポジショニング、服薬確認
医療機関との連携
入院中の重度訪問看護ヘルパー実施のメモ
・病院側からの意見
ヘルパーさんがご本人の側にずっと居て貰うことで
ご本人の呼吸苦やタン絡み等の緊急時に
即座に対応出来るのでありがたいと言ってました。
・ご家族からの意見
家で受けてきたサービスを継続的に病院でも受けれた事、緊急時の素早い対応はご本人にとっても嬉しかったと思いますと奥様が話していました。
・エピソードを含めて感想
家ではPCをベッドの真上に設置してご本人の好みに合わせた動画鑑賞をしていました。
病院でもご本人の嗜好に合わせ、動画をセットし快適に過ごせたかと思います。
また顔なじみのヘルパーが常に携わる事でご本人も安心して任せて貰えたかと思います。
呼吸器のアラートが鳴ったら直ぐにナースコールや
ナースステーションまで
訴えに行けるのでご本人にとっても安心して過ごせると思います。
以上とても大変な介護の仕事をなさっていると改めて実感。
私達介護者も疲れないように数時間でも見守りやリハビリのお手伝いをしていただけて本当に助かっております。介護者がつかれて、寝込んでしまうことも現実たくさんあると思います。使える制度を使わせてもらいながら、ささやかな喜びを生活の中に散りばめながら、社会の中で生きる患者の姿を見守っていけたらと望むばかりです。
今回発表していただいた方は、身体全般の介護が必要な方ですが、認知機能の低下など脱抑制の行動が入院生活の妨げになってしまう場合や、コミュニケーションが難しいことで本人の気持ちのサポートが問題になる場合でも、日頃から慣れた介護士が病院に入ることで、医療のケアがスムーズになったり、本人のストレスが軽減されることもたくさんあることを感じています。
重度訪問介護についての報告は今回3回目を持って一度終了します。今後引き続きレポートをまとめていき、ミトコンドリア病でも病院への重度訪問介護の利用について必要な人へ伝達し、利用の仕方などフォローできたらと思っています。