「ミトコンドリア病研究フォーラム」での、みどりの会の画像とスピーチ原稿

ミトコンドリア研究の熱は高まり、先生たちの貴重なお話の中、みどりの会にお時間をいただき恐縮です。

みどりの会としては、「究極の今」を感じる患者家族の声を届けたいという思いの一念でした。

毎回のことなのですが、加藤由里子さんに助けられて作り上げたパワーポイントを、こちらに掲載させていただきます。

フォーラム当日にお話させていただいたスピーチ原稿も、全てではありませんが掲載させていただこうと思います。

 

 

 

 

重度訪問介護について

重度訪問介護は 重度障害をもった患者を 認定された介護士がケアする制度ですが、在宅だけでなく、病院や施設にも出向いてケアしていただける制度だということをご存知ですか?

患者会でこの重度訪問介護の制度の話が出たとき、家で慣れ親しんだヘルパーさんが、病院にも出向いてくれるなんて、とても良い制度だなと思っていました。話し合いを進めるうちに我が息子にも使うことができないものかと思い始めました。

我が息子は、再発後は、精神症状、認知症状、高次機能障害が悪化しました。
主治医との協議で 息子の入院時は、医療行為の妨げにならないように 高柵ベッドの使用を受け入れました。
高柵ベッドとはこのスライドの一番上の写真です。これについては検査入院のたびに心を痛めていました。

市役所福祉課に、病院への重度訪問介護の派遣の相談しました。

はじめは、「認知症や高次機能障害があったとしても、体が動く患者に重度訪問介護をあてがった前例はない」「そもそも病院にはケアするための看護士がいる」と言われました。

しかし、ここでひるんではいけないと思い、行政に何度も何度も本人の辛い状況をお伝えしたところ、去年5月から、重度訪問介護制度を病院内で使うことができるようになりました

当初、病院では、高柵ベッドに鍵をかけていたので、ストレスで叫ぶ息子に手を焼いておりました。しかし、その後、慣れたヘルパーさんが、病室でも家と同じように交流してくださり、息子もストレスが解消され、入院生活も滑らかに運ばれるようになりました。
ある日ヘルパーさんから高柵ベッドがはずされたと連絡が来ました。安堵感で涙が出ました。

本人も閉じ込められるストレスから一気に開放され、病院でのQOLが高くなり、食事ももりもり、笑顔がたくさん出るようになりました。退院のとき、たくさんの患者のケアに忙しい看護士も「高柵ベッドに胸を痛めていた(なので、高柵が外せてよかった)」と笑顔を返してくれました。

福祉とは、社会の中で最も弱い立場にある人と、社会を繋げていくことです。
医療現場でも、介護現場でも、患者の生活を支えること、患者の人生を受け入れることが、大切なことであると改めて思います。

重度訪問介護について詳細はブログに資料をのせていますのでこちらのQRコードを読み取ってください。また利用について、困ったときはご連絡ください。

 

アルギニンの周知啓発活動について
アルギニン投与の重要性については、このフォーラムでも毎回お話させていただいております。
とくに、メラス患者が脳梗塞様発作を起こしたとき、発作発生から時間を置かずにアルギニン治療を施せば、脳の病変がすこしでも改善される、という事実は、とても大きなことであると思います。

また、発作時でなくても、食事が取れないなど病状が悪化しているとき、アルギニンの静注点滴で、生活の質を上げられる可能性があるということも、知っておきたいところです。

アルギニンは、ミトコンドリア病以外にも、尿素サイクル異常症などの希少難病に使われるお薬です。
しかしながら、年に1回も使うかどうかわからない薬剤を購入し備蓄しておくことは、経営的にできないと言い放った地域基幹病院がありました。

私は一回目のフォーラムから、アルギニンの必要性を、自分の息子の体から学んだこととしてお伝えさせていただいております。

2022年、L-アルギニンは、厚生省保険局長の55年通知をもって、ミトコンドリア病に対する公知治療申請薬として、保険適用できるようになりました。

現在、日本全国の医療機関で、メラスに対するL-アルギニン治療ができるようになっています。
しかしながら、まだこの事実を把握していない病院がたくさんあります。

ミトコンドリアみどりの会では、患者が希望してもアルギニンの経口摂取や点滴の使用をしていただけないとき、主治医に理解していただくための資料を2つ用意しております。

一つは、専門医の書いたアルギニンの有効性を説いた資料。
もう一つは多くの医療関係者のご努力により成立した、社会保険診療報酬支払基金 第27次審査情報提供事例の377番と378番の資料です。これによって、L-アルギニンの内服薬と静注薬を、公知治療申請薬として保険適用できるようになりました。

以上2つの資料が必要な方はお送りしますので、みどりの会までご連絡ください。

古賀靖敏先生のアルギニン勉強会につきましては、状況がが整いましたら、行いたいと思います。よろしくお願いします。

 

今患者家族が困っていること
①ミトコンドリア病というだけで、地域の総合病院でさえみてくれないという事実があります。
希少難病の受け入れが困難な状況は、特に進行した成人発症の患者に多く聞かされます。
移行期センターを通じても小児期から成人期への病院探しでつまずいている話もお聞きしています。

②ミトコンドリア病は その病気の特質上 複数の病院にまたがって診療をしなくてはいけない時があるが 病院間で適切な医療情報の共有ができていないことが多くあります

③病院内には電子カルテがあり、他科との連携ができるはずなのに 肝心の医師同士、診療科同士の連携が不十分で、スムーズに治療が進まないことがあります。

ミトコンドリア病の精神症状に向き合える精神科医が少ないことに関してはたくさんの方から悩みが上がります。ミトコンドリア病の精神症状は、一人ひとり違い、刻々と変わっていきます。
その症状を見極めることは大変奥が深いことと思います。
茶話会でも、患者とどのようにどのように向き合えるのか、まだまだ話は尽きません。
まだ手探りですが 精神科医とのやり取りをブログにまとめました。必要な方はブログのQRコードを読み取ってお読みください。そして語り合いましょう。

 

生きるために大切な いのちのつぶ、ミトコンドリア。
食べ物もいのちのつぶ。語り合うこともいのちのつぶ。息をすることもいのちのつぶ。
聴覚、視覚、触覚、味覚、嗅覚・・・感覚こそ生きるエネルギー。
生きることすべてが表現です。アートです。
亡くなられた方のいのちのつぶも、周りで舞っています
医療も介護もアートの中で育まれます。

 

 

みどりのライトアップ
IMPが提唱するミトコンドリア病啓発週間に合わせ、日本国内ランドマークをみどりにライトアップする活動を、MCMが行っています。
私もMCMの会員のひとりとして、地元の戸川公園「風の吊り橋」のライトアップの申請を行い、認可されました。
点灯後は、村山先生、田中先生、患者家族の皆様にもZOOMでライトアップを実況中継しました。最後に遠路はるばる参加くださった患者家族、行政の方、新聞を見て駆けつけてくれた市民の方 みんなで集合写真を撮ることができました。

 

頑張っておられる先生方や患者家族の皆様に是非見ていただきたい!と
みどりの会の有志が 生活の一コマを送ってくださいました。

スライドをみて、一生懸命に生きる患者たちの生活の様子をご覧ください。
一コマ一コマかけがえのないいのちのつぶ!!
力をいただきます!!

みどりの会のブログは患者家族・関係者皆様への発信用アンテナです。できるだけ必要な情報を流し、心が和むような場作りもしておりますのでどうぞご利用ください。
どんな些細なことでもお話したいこと、聞いてみたいことはいつでもお受けしますのでご連絡ください。

第8回オンライン茶話会(ZOOM使用)報告

インコ

13時から15時まで開催しました。
聞くだけでもOK!出入り自由!
祝日でご家庭の事情もある中、ご参加ありがとうございます。

茶話会で出たお話をすこしまとめてみました。

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①てんかんの話

てんかん発作は、人それぞれに違う故に悩みは多いのですが、本当に難しいお話です。

「寒さのためか、歩いていて突然膝がカクカクして危ないことがあった」など、悩ましい不随運動の話が出ました。
対応策として
てんかん薬の血中濃度を調べたり、脳波検査やMRIの画像検査などをして、てんかん薬の調整を主治医に相談する。

また、
「一度てんかん薬を一切やめて、必要な薬を少しずつ足していったら、悲しいことに全部必要な薬だったということがわかった。」
「強い薬に変えると、確かにてんかん発作をは止まったが、副作用で体からの分泌物が多くなり、その結果嚥下の状態が悪化し、食事が食べられなくなり、活気が落ちてしまった。」
「発作が起きているということは、元気な状態であるということがわかった(元気だから発作が起きる?)」という話もすごく頷ける話でした。


てんかんと痙攣の違いが今一つ明瞭でなく、薬の調整も、必要なのかどうか定かでないときがあります。
以前の話で恐縮ですが、田中雅嗣先生に痙攣とてんかんの違いは? とお聞きしたときに
「痙攣は発生源を問わず、手足体の筋肉に起こる付随的な収縮」
「てんかんは脳に起源を持ち、不随意な筋肉の収縮のほか、意識消失、音、光、匂いを感じる発作など様々な症状が出る。」
と、お答えいただきましたが、今ひとつ違いがわかりません。
いつもですが、勉強不足を感じてしまいます。

またコエンザイムQ10の薬剤が、医師により、処方されない場合があると、薬の話でも盛り上がりました。

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②グループホームでの生活
寝食を共にするということは、互いに気を使うこともあり、マイナスに見えることもあるが、続けていくと何かしらプラスに変えられることもある。患者の生活を長い目でみていかないと、わからないことも多い。
ただし、経営重視のグループホームには要注意。本人の意志を尊重する環境が大切。

③病院探しに苦労する。
県によっては難病の基幹病院が少ない地域がある。
小児科からの移行がうまくいかない。
精神科と脳神経科の連携もうまくいかなくて困るケースもある。

※先月の先天代謝異常症患者会フォーラムで、大阪府が難病医療の受け入れ病院を構築していくと言う講話があったそうです。
どこの地域でもミトコンドリア病の受け入れ病院が確立していけることを望みます。

次回は3月の後半を予定しています。

 

以上。

2月1日のフォーラムでは創薬のお話、栄養面のお話など、盛りだくさんでした。お聞きになった方はどのように思われたでしょうか。。。

 

またまた、間近のお知らせになってしまってすみません。

ミトコンドリア病患者家族のための茶話会ミーティングを、オンライン開催します。
2月11日(火曜日)13時から15時まで。(zoomを使用します)


茶話会ミーティングは、患者/家族の生の声を聞き合って、分かち合えることもあるのではないかと思い、始めました。

どんなことでも構わないので、ざっくばらんに話し合いしてみませんか?
今回は平日ですので、患者家族のみのミーティングとなります。(専門医はいません)

初めての方も歓迎いたします。
末尾に参加申込先を明記しておきますので、ご希望の方のご連絡お待ちしています。

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私達が生きていく上で必要なエネルギーのほとんどは、細胞の中のミトコンドリアで作られています。

ミトコンドリア病は、ミトコンドリアの働きが低下する病気で、症状が様々な臓器に及ぶため、診断治療の困難な病気です。
そして、ミトコンドリア病だからこその生活の悩みがあり、医療や福祉の悩みがあります。

ミトコンドリア病の方の社会を広げるために、私達は何ができるでしょうか。

就労に悩む方への公的支援はないものでしょうか?

移動支援は?
重度訪問介護制度は?
ヘルパーさんについては?

どんな悩みでも、一人で悩むのでなく、患者家族の絆を強くしてゆくことが、生活する上での勇気に繋がると思います。

「LINE茶話会」、あるいはzoomによる「茶話会合同ミーティング」
参加してみたい方、どなた様もお気軽にご連絡ください。(どれか一つだけの参加も歓迎します)

連絡先
2022midorinokai@gmail.com
伊藤千恵子

ミトコンドリア病の精神症状

phot by kagemika  「まいちゃん」

 

精神症状についてはたくさんの方から悩みが上がります。

その症状は一人についても変化しが著しく、症状の様子も一人ひとり違います。その時その時のミトコンドリアの状態に向き合っていくしかないのです。

精神科医の話ですが、私は月に一度探し当てた精神科医に通います。息子のグループホームの施設長も同行してくださいます。月毎の様子をまとめて相談しに行きます。精神科医は代謝の問題からもサポートしてくださいます。季節、環境の変化、血糖値や血圧の問題も絡む精神症状についての精神薬は、何ヶ月かかけて薬の調整をし、別の薬に変えるときも慎重に行います。家とグループホームで差をうまないように、一人の人間と向き合うことで薬も対応も変わってゆくという判断です。一般の精神病と違うところから先入観を捨てていただくことも大事なこともあるかと思います。
患者本人の生活を改善するために利用できる施設などの考察もこれから掘り下げていくべきと思っています。
100人いたら100人違う症状を患者会でもどのように向き合えるのか、まだまだ話は尽きません。

これからも患者会で、話し合っていきましょう。

アマガエル

生活の質 QOLを上げるために1

グループホームについて

どんなに病状が進行した患者も理解してもらえる社会が必要です。

息子の龍は、すこしずつ進行する本人の症状に合わせ、2020年に新たなデイケアセンターに通い始めました。あるがままの状態を受け入れてくれるデイです。みのりの家といい、こちらの勉強会にも施設長にお話していただいています。そこで信頼を結んだことで、そのデイケアセンターが経営するグループホームに去年4月から入居を開始しました。

ミトコンドリア病は、特に難しい代謝の問題も含めて医療ケアが大切になってきますので常にホームの事業所との信頼関係を築いていかなければいけません

グループホームでは家庭の匂いや風、音を大切に、居心地の良い場を提供してくださいます。日中介護施設 デイケアセンターに行って過ごすことも、ドライブや気分転換して過ごすことも可能ですが、失行のある龍を連れ出すには時間がかかり、興奮なく、安定して過ごすことから始めていくので、今はとりあえずグループホームのバルコニーに出たり、歌を聞いたり、すきな魚の動画を見たり、常に最低1人のスタッフが、時に離れて、時に近くで、会話しながら良い塩梅に見守ってくださっています。私としては、もう少し気分転換ができるといいしうこし動かせてくれるとグループホームでの便秘の改善されるなと思っていますが、慌てないでやっていくのが一番だと思います。

本人も家に帰ると「べつのおんなのところでしごとをしてきた」と話してくれます(笑。

病院にもホームのスタッフが同行し、ドクターとお話してくださいます。
息子のいつもと違う様子を動画で撮ってドクターに見せたり、医師のアドバイスを私とホームで共有したりしてくださいます。

 

自分の家でゆっくり過ごすことも療養になりますが、進行が進めば、介護者が疲ることは良くないことですので、その時のためにも、外の環境を整えておくのが大切だと思います。いろんなケースがありますので、また患者会でも話し合いを持って本人にとってどんな生活が良いか、、、話し合っていきたいです。

 

みのりの家ホームページ

https://www.behappy1989.com/

 

 

2020年からすこしずつ進行する本人に合ったデイに通い、そこでの信頼を結んだことでそのデイが経営するグループホームに去年4月から入居。
ミトコンドリア病は、特に難しい代謝の問題も含めて医療ケアが大切になってきますので、事業所との信頼を常に築いていかないといけません。
グループホームでは家庭の匂いや風、音を大切に居心地の良い場を提供してくださいます。常に最低1人のスタッフが時に離れて、時にそばで会話しながら良い塩梅で見守ってくださっています。本人も家にかえると「別の女のところで仕事をしてきた笑」と話してくれます。通院にも同行、ドクターとお話くださったり、アドバイスを共有、いつもと違う様子は動画でとって、ドクターに見せてくれます。どんなに病状が進行した患者にも理解してもらえる社会が必要です。

2025年 迎春

phto by 樋口

新年あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

年末はZOOM茶話会を行い、自分の頭の中での整理を行ったつもりですが、実行に移せずに些末な日々です。

龍もレスパイト入院を経て、脱力発作を起こしたり、、緊張が強かったりですが、

みなさんと交流するうちに自分の心のわだかまりがすこしづつ溶けてゆくようで

仲間ってありがたいなぁとひしひしと思う信念でした。

新年からミトコンドリアに関する学会が催され、ポスターが配布されてきました。

ぜひ参加できる方は、オンライン放映を申し込んでみてください。

1️⃣

2️⃣

第9回ミトコンドリア病研究公開フォーラム(案)
日時:2025年2月1日(土) 12:30~
場所:TKPガーデンシティPREMIUM田町

◎プログラム◎
12:30-13:00
ミトコンドリア・ミニコンサート

13:00-13:10
2. 開会のあいさつ・・・村山 圭先生

3.ミトコンドリア学会理事長よりごあいさつ・・・小坂 仁先生

13:10-13:20
4. NPO法人ミトコンドリア病医療推進機構理事長よりご挨拶・・・高柳 正樹先生

5.【ミトコンドリア病の臨床】 座長・・・三牧 正和先生
13:20-13:40
5-1.「ミトコンドリア総論」 後藤 雄一先生

13:40-14:00
5-2. 「ミトコンドリア病と栄養」 梶 俊策先生

6.【創薬】 座長・・・小坂 仁先生
14:00-14:15
6-1.「ミトコンドリア移植」菅沼 正司先生

14:15-14:30
6-3.「MA-5の治療開発について(仮題)」 阿部 高明先生

14:30-14:50 創薬途中経過報告
6-4「アポモルフィン」 小坂 仁先生
6-5「PIポリアミド化合物」 永瀬 浩喜先生
14:50-15:05
6-6「世界の創薬開発」 田中 雅嗣先生

7.【患者会】 座長・・・大竹 明先生
15:05-15:20
7-1.非営利活動法人ミトコンドリア病医療推進機構の活動・・・高柳 正樹先生

15:20-15:35
7-2.「患者主導型情報プラットフォーム」西村 邦裕様(ASrid)

15:35-15:50
7-3.「MCMの会へようこそ」高橋 和恵様(ミトコンドリア病患者・家族の会)

15:50-16:05
7-4.「みどりの会 ミトコンドリア力を信じて」伊藤 千恵子様(みどりの会)

16:05-16:25
8.ミトコンドリア雑感・・・太田 成男先生 (座長 大竹 明先生)

16:25-16:30
9.閉会のあいさつ・・・高柳 正樹先生

第9回ミトコンドリア病研究公開フォーラム_プログラム(案)141224 (1)

第6回、7回 2024年最後のミトコンドリアみどりの会 患者家族zoom茶話会のお知らせ

photo樋口淳雄

私達が生きていく上で必要なエネルギーのほとんどは、細胞の中のミトコンドリアで作られています。

ミトコンドリア病は、ミトコンドリアの働きが低下する病気で、症状が様々な臓器に及ぶため、診断治療の困難な病気です。
そして、ミトコンドリア病だからこその生活の悩みがあり、医療や福祉の悩みがあります。

ミトコンドリア病患者家族のための茶話会ミーティングを、オンライン開催します。

2024年最後のZOOM茶話会になります。

●12月26日木曜日
2時から

●12月30日月曜日
13時半から

 
茶話会ミーティングは、患者/家族の生の声を聞き合って、分かち合えることもあるのではないかと思い、始めました。

どんなことでも構わないので、ざっくばらんに話し合いしてみませんか?
今回は平日ですので、患者家族のみのミーティングとなります。(専門医はいません)

専門医のいない患者家族だけでのフリートークは、時に愚痴、生活の不安も含めて、深いお話に繋がっていきます。

ミトコンドリア病の方の社会を広げるために、私達は何ができるでしょうか。

就労に悩む方への公的支援はないものでしょうか?

移動支援は?
重度訪問介護制度は?
ヘルパーさんについては? 
受け入れ病院、医師について悩んでいませんか?

どんな悩みでも、一人で悩むのでなく、患者家族の絆を強くしてゆくことが、生活する上での勇気に繋がると思います。

初めての方も歓迎いたします。

年末年始で忙しい師走ですが、出入り自由にしますのでどうぞ気楽にお入りください。
末尾に参加申込先を明記しておきますので、ご希望の方のご連絡お待ちしています。

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また、みどりの会では、以下の3つの茶話会ラインでおしゃべりの場を開催しています。

⚫ミトコンドリア病の当事者の茶話会
?成人で発症した方々の患者家族の茶話会
?小児発症した方々の患者家族の茶話会

ミトコンドリア病は病型や年齢で症状・悩みが異なり、個人個人での違いもあり、千差万別な悩みが交差します。LINEでのお話も希望がありましたらつなげることはできます。ご連絡ください。

 

連絡先
2022midorinokai@gmail.com
伊藤千恵子

 

 

ミトコンドリア病を生き抜く

病を持ちながらも日々生きる姿に、しんどさ辛さを感じることもありますが、
その姿に感動をも覚えることもあります。

 

今日12月1日 湘南国際マラソン『https://www.shonan-kokusai.jp/outline/』に出場した、まうちゃんの写真が送られてきました!

まうちゃんは2歳のときに呼吸鎖複合体欠損症(IV)が判明し、変異型がわからないミトコンドリア病ということで、治療も満足にできず苦労していましたが、2023年、日本では一例目の「HECW2の遺伝子変異」との確定診断が下りました。10歳のときです。

重度障がい、自閉症、発熱時の脱力発作が主な症状ですが、体調が安定している時はとても活発で明るく、元気いっぱい!

去年も走ったぞ! 今年も頑張ったんだ!

病を持っていても、社会性を持つことはとても大事なことだと思います。
病院探しで疲れている自分へのエールと思い、ここに記事を載せさせてもらいます。

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まうちゃんのママからのメッセージ❤

今日は湘南国際マラソンでした。

昨年から参加した車椅子、ラン&ウォークの部。
障がいを持った方がゆっくり参加できる部門に、今年もなんとか参加してきました。

1.4キロです。
車椅子でも、歩いても、座っても、寝転んでも、大丈夫?‍♀
健常者は車椅子で参加もできます。

介助者も付き添えます☺️

色々な方が参加しているから、とても素敵な感じ。

私の目につくのは、障がいを持った子どもや大人。
リハビリを頑張っている方、脳梗塞などを起こしたであろう、歩行器で参加のご夫婦とか、もうみんなバラバラだから、それが私はとても素晴らしい。
みんながみんなを応援して大歓声の中ゴールするのです。

最初から最後まで歩いても車椅子でもゴールできます。

この嬉しさ誰かに届けたい☺️

 

ミトコンドリア病は様々です。メラスの息子は17歳の発症時、頭をふるような運動はやめたほうが良いとセカンドオピニオンの先生から言われました。

まうちゃんは調子の良いときは走れます。

大空の下で走り抜いたときの気持ちよさは格別でしょうね~~ いいなあ~~

もしミトコンドリア病と診断されている方は、個人によってやって良いこと悪いことあると思いますので、しっかり主治医に伺ってくださいね。

 

 

2024年秦野戸川公園風の吊り橋ライトアップ報告!!

秦野戸川公園風の吊り橋ライトアップ報告!!

 

パークセンターの方他 地域の皆様のおかげで、秦野戸川公園風の吊り橋のミトコンドリア病周知啓発のためのライトアップが叶いました
嬉しいことに秦野戸川公園パークセンターでも、ミトコンドリア病周知啓発のためのチラシを作ってくださり、告知をホームページにのせてくださいました。
地域情報誌タウンニュースや、朝日新聞神奈川版でも、告知記事を掲載していただけました。
丹沢の山並みに囲まれた戸川公園に佇むと、植物も含めて地球上の全ての生命体に存在するミトコンドリアがどんなに大切なものなのか、忘れていた原風景に立ち会うことができ、身が引き締まる思いがします。今回の啓発活動も、その思いを大事にしたいと思っていました。
 
21日は、ミトコンドリア病のことを一人でも多くの方に知ってもらいたいと、登山者、公園来訪者の一般の方など、たくさんの方にチラシ配りをさせてもらいました。
公園に立ち寄る皆さんにとって 自然に和まれている大切なお時間ですから、少しだけ聞いていただけたらと「風の吊り橋がみどりにライトアップされること」のお話をもって話しかけさせていただきました。興味を持たれた登山者の中には「自分たちもミトコンドリアの活性化について研究しているんだよ。山登りを達成するためにミトコンドリアを活性化させてエネルギーをいかに生み出して行くかが問題なんだ」と話されました。「そのミトコンドリアの能力がうまく働かないとどうなるのか?」初めて耳にするというミトコンドリア病についても大変興味を持って聞いてくださり、バスに乗って帰途につく皆さんから「頑張ってね」と応援されたりしました。
散歩に来られた高校教師は、生徒たちとも「命について今一度考え、話し合いたい」と、こちらで用意したミトコンドリアについての資料や患者家族が困っている内容―病院探しや、治療/介護の苦労など―を書いたチラシをもって帰ってくださいました。
公園は、様々な方のくつろぎの場ですが、突発的なことにも対応できる余裕もあるようにも思いました。傾聴してくださったみなさまに心から感謝します。
 
患者家族の歌や踊りのパフォーマンスの周りでにチラシも手渡す時間もありました。ブースには、チラシを並べ、ミトコンドリア動画を流したり、音ごはんのピアニストまきこさんがミトコンドリア病の美音ちゃんのためにつくった「MION~美しい音のように」のCDを流したりして、自然とテーブルを囲む家族の輪もできたりしました。音ごはんの音楽もリンク貼りますので、聞いてみてください。
点灯後は、ミトコンドリア病専門医村山圭先生、ミトコンドリア研究者田中雅嗣先生、患者家族の皆様にもZOOMで参加していただき、ライトアップを実況中継、体感なさっていただきました。18時半、遠路はるばる参加くださった有志のみなさんも、そして今回戸川公園ライトアップの橋渡しをしてくださった行政の方、新聞を見て訪れてくださった方、半分参加は諦めていたメラスを患う息子も介護の人に連れられて列に加わり、みなさん一緒に集合写真を撮ることができました。
オンラインは20時過ぎまで繋いでいましたので、途中で入られるご家族もライトアップをしばし楽しんでいただけたと思います。
大変な生活の中ではありますが、各家庭でのささやかな点灯があったり、また、日本各地、患者家族が押す景勝地でのライトアップがあって、世界のミトコンドリア病患者会との繋がりを感じることもあっても良いかと思いました。
 
                     写真提供  樋口淳雄 yama

9月21日 風の吊り橋ライトアップ!(ミトコンドリア病啓発週間)

IMP世界ミトコンドリア病患者会が提唱するミトコンドリア病啓発週間(9月第3週)に合わせ、日本国内ランドマークをみどりにライトアップする活動を、MCM(ミトコンドリア病患者・家族の会)が行っています。

私もMCMの会員のひとりとして、地元の戸川公園「風の吊り橋」のライトアップの申請を行い、認可されました。

戸川公園(神奈川県秦野市堀山下1513)
風の吊り橋でミトコンドリア病周知啓発のための緑のライトアップ!

 

 


嬉しいことに「秦野戸川公園パークセンター」でも、ミトコンドリア病啓発のためのチラシを作ってくださいました!!

 

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9月21日、戸川公園ライトアップにあわせ、ひまわりつぶカフェと現地戸川公園で、ミトコンドリア病周知啓発のためのイベントを行います。(zoomによる配信もやります!)

せっかくなので、ライトアップのチラシやミトコンドリア病についてのチラシを配布したいと思っています。ミトコンドリア病関係者、医療介護関係者、行政の方、一般の方、ご参加できる方絶賛大募集中です!

当日のスケジュール

◯9月21日土曜日13時から
ミトコンドリア病患者会。ひまわりつぶカフェ及びzoomにて。

◯同日15時位から
戸川公園に移動。丹沢山入口大倉にある戸川公園パークセンター付近にて、音ごはんの「ミトコンドリア病啓発ソング」をかけたり、歌や踊りで人寄せし、チラシを配りたいと思います。

◯同日18時半
吊り橋点灯!
写真撮影(zoom参加も可)


ミトコンドリア病は希少難病ですが、発症年齢も、病状も、経過も予後も様々で、根本治療はなく、病院の受け入れも難しい状況があります。

ミトコンドリア病が社会に広く認知されて、研究、治療法が進むとともに、患者ひとりひとりが自分らしく、生きやすい世の中になることの切に願います。

  ミトコンドリア病を一人でも多くの一つ広めたい!

そんな願いで活動します!!

 

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他にも、以下の場所がライトアップされます。
●大阪城天守閣:9/15(日) 日没~22:00まで
住所:大阪府大阪市中央区大阪城1-1
●神奈川県庁 :9/17(火)〜9/22(日)※9/21は除く
住所:神奈川県横浜市中区日本大通1
●秦野戸川公園内 風の吊り橋:9/21(土)〜9/23(月)
住所:神奈川県秦野市堀山下1513
●横浜市庁舎 :9/22(日)
住所:神奈川県横浜市中区本町6丁目50番地の10
●熊本大学病院:9/24(火)〜9/26(木)
住所:熊本県熊本市中央区本荘1丁目1−1

 

大阪城天守閣:9/15(日) 日没~22:00まで