第24回宇都宮ミトコンドリア学会に参加 報告

 

 

 

 

 

 

 

このたび、小坂仁先生よりご招待をいただき、2025年11月13日 宇都宮で開催されたミトコンドリア学会に参加し、みどりの会代表としてご挨拶させていただきました。

息子がメラスを発症してから11年。
「ミトコンドリアみどりの会」を立ち上げ、無我夢中で情報を集め、発信し、仲間と語らい、専門医の先生方と勉強会を開き、患者家族の声を届ける——そんな草の根の活動を続けてきました。
今回、この学会で表彰をいただけたことは、夢にも思わないことであり、身に余る光栄です。

同時に、この表彰は私一人のものではなく、医療・介護者の皆さま、患者会の仲間、イベントに関わってくださる表現者やスタッフ、支えてくださる多くの友人たちと 共にいただいた感謝状 だと深く感じています。

途中からではありますが、発表を拝聴いたしました。
内容は、ミトコンドリアを標的とした研究で、ミトコンドリア病に限らず、老化予防、神経疾患、がんなど、多様な疾患に広がるものでした。

会場には、生きる力の源となる知恵が集まっている——
ミトコンドリアは“感じている”。
その気運を強く感じました。

毎年のジャンプミットのフォーラムが、患者に寄り添った研究発表の場であることも、改めて尊いと実感いたしました。

さらに、この学会で生まれた多くの「ミトコンドリアの知恵」が、全国津々浦々の医師、そして介護・支援に関わる方々へ広く伝わり、社会全体でミトコンドリア病への理解が深まる道筋が、どうかこれから整っていってほしいと願わずにはいられません。

学会の最後には、こいのぼりの篠原七海ちゃんご家族、MCM、そしてみどりの会が登壇し、小坂先生から温かいお言葉をいただきました。
私は短い時間ではありましたが、以下の思いをお伝えしました。

みどりの会では、患者さんだけでなく、介護を担うご家族が “ほっとひと息つける場所” として、気軽に立ち寄れるカフェを続けてきました。

病気と向き合うご家族は、心身ともに疲れ切ることも少なくありません。
だからこそ、互いに話し合い、悩みを吐き出し、支え合える場を大切にしてきました。

その活動を続ける中で痛感したのが、

「患者家族に寄り添う医療の大切さ」 です。

近年、遺伝子検査の保険適用が進み、診断を受けられる方が増えています。
しかし、病名がわかった後のフォローが十分に行われないケースは、いまだに少なくありません。

ミトコンドリア病に深く向き合い、研究を続けてくださる専門医の先生方の熱意は計り知れません。
その知恵と経験が、どうか全国各地の医療現場へ届けられますように——
そう願う声は、会場の多くの先生方にも伝わり、深く頷いていただきました。

その後の懇親会でも、30年以上ミトコンドリアの動きのみを研究されている先生、若返りやがんに向けたサプリ研究を続ける研究者の皆さまなど、多くの熱い思いに触れ、若い研究者への継承を大切にする姿勢にも胸を打たれました。

こうした体制を全国で整えていくことこそ、これからの大きな課題であると感じています。

今日の学会で、先生方のお話と研究の歩みに触れ、私は大きな勇気と希望をいただきました。

心より感謝申し上げます。

これからも患者さんとご家族の “小さな声” を大切にしながら、歩みを止めず、共に進んでまいります。

三牧正和先生のてんかんなど神経症状と生活の工夫

🌿オンライン勉強会「QOLを上げるための勉強会 vol.1」

三牧先生を囲んで ~てんかんなど神経症状と生活の工夫~

日時: 2024年12月13日(土)13:30~16:00
会場: Zoom(オンライン開催)

🧠テーマ:ミトコンドリア病と神経症状の関係

ミトコンドリアは、脳や筋肉などがエネルギーを使うときに欠かせない“発電所”のような働きをしています。
そのため、エネルギーを多く必要とする脳や神経の働きが影響を受けやすく、ミトコンドリア病ではてんかんや運動障害、意識障害などの神経症状が現れやすいのです。

脳のエネルギーが不足すると、神経細胞がうまく働けず、信号の伝達が乱れます。
一般的なてんかんは脳の一部が過剰に興奮することで起こりますが、ミトコンドリア病のてんかんは、脳全体のエネルギー不足が背景にあります。
そのため、通常の抗てんかん薬が効きにくい場合があり、またミトコンドリアに負担をかける薬は使えないこともあります。


💡生活の中での工夫と理解の大切さ

ミトコンドリア病は、ストレス・感染・発熱などで症状が悪化しやすく、
体がエネルギーを多く消費することで発作や不随意運動が起きることもあります。

「昨日できたことが今日はできない」
──そんな変化が起こりやすく、周囲に理解されにくいことも大きな負担になります。

今回の勉強会では、三牧先生の講義とアドバイスを通して、
こうした日常生活での悩みを共有しながら、少しでも前向きに過ごせるヒントを見つけていきたいと思います。


💬質問募集について

三牧先生には、皆さんからのご質問にもお答えいただきます。
質問を希望される方は、11月30日(木)までにお送りください。

質問内容は、

  • ミトコンドリア病の型

  • 現在の症状や経過観察の状況

  • 日常生活で困っていること
    などを、なるべく簡潔でわかりやすくお書きください。


📨お申し込み方法

参加を希望される方は、以下の内容をメールでお送りください。
宛先: 2022midorinokai@gmail.com


締め切り: 11月30日(木)

【メール記載内容】
① お名前
② ご住所(都道府県・市町村まで)
③ 簡単な自己紹介(患者様の場合は病名・年齢など)
④ 当日連絡がつく電話番号
⑤ Zoom招待状受け取り用メールアドレス
 (パソコンで参加する方はパソコンのアドレス、スマホ参加の方はスマホで受信できるアドレス)


🖥Zoomに不慣れな方へ

Zoomの操作に不安がある方は、メールにその旨をお書き添えください。
当日スムーズにご参加いただけるよう、技術スタッフがサポートいたします。


皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。
一緒に学び、少しでも安心して暮らせるヒントを見つけていきましょう。