ミトコンドリア病に対するアルギニンの保険収載及びアルギニン治療の周知啓発のお願い


 

ムクゲ  花言葉 信頼・尊敬

ミトコンドリア病患者会を始めて、5年経ちました。この間医療関係・介護関係、患者様との交流で大変力をいただきました。

息子のメラス進行・胃瘻造設など、今年は本人はもちろん家族にとっても、大きな岐路となりました。
みどりの会の代表として、皆さんから頂いた貴重な意見や希望などをまとめ、声を少しずつ出してゆき、少しでも前に進めたら良いと考えております。

皆様からの率直な意見をお待ちしています。どうぞよろしくお願いします。

 

アルギニン製剤の保険適用とミトコンドリア病への適応、およびアルギニン治療の周知・啓発については、みどりの会立ち上げ時にも大きな目標でありました。
古賀靖敏先生からの校正も得られましたので、みどりの会のスタッフとともに声を広めていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。

 

『ミトコンドリア病に対するアルギニンの保険収載と周知啓発のお願い』

ミトコンドリア病メラスの息子を持つ母親の伊藤千恵子と申します。
希少難病ミトコンドリア病は、病態が多くの臓器にわたり、発症年齢も病状予後も多岐にわたるため、病を囲む人々の苦労は計り知れません。
中でも患者が国内約一千人と最も多く、思春期以降突然の脳伷塞様発作や痙攣を繰り返し、予後もおもわしくないメラス患者は、症状の差は人それぞれですが、多臓器の病状憎悪に加え、脳の高次機能不全によるコミュニケーション・認知障がい、精神症状の悪化で、家族の苦労はひとしおです。
私は、次男のミトコンドリア病メラス発症時に自分が行き詰まった経験から、多くの関係者の方々と情報交換し、少しでも未来に明るい希望を持ちたいという思いで、「ミトコンドリアみどりの会」という患者会を個人的に立ち上げました。

次男は17歳高校3年在学時にメラスを発症し、私はその時に久留米大学の古賀靖敏先生開発のアルギニン治療を知りました。
しかしながら、入院先の病院にアルギニン治療を施してほしいと再三にわたって要望いたしましたが、全く受け入れてもらえず、続け様に4度に渡る脳伷塞様発作に見舞われ、徐々に脳の機能がダメージを受け、認知症状悪化、精神障害憎悪、易疲労性などが進み、重篤な状態になっていきました。

在宅療養を開始後、少しでも病状を改善できるようにと地域の医療機関を訪ね回り、やっとの思いでアルギニン点滴静注をしてもらえる手段を得ることができました。
その後の8年間の在宅療養中は、不穏時や片頭痛・吐き気などを起こした時、食事も薬も取れない時など、アルギニン点滴静注のおかげで体調が改善され、好きな釣りや生き物の絵を描くことで、生きる喜びを見出すことができました。

自分はみどりの会の活動を通じ、アルギニンを早期に入れてもらい脳の改善が早かった方と、反面入れてもらえずに未だ苦しんでいる方の実態を見てまいりました。
そして、メラスを発症した患者に一刻も早くアルギニンを入れてもらい、脳のダメージを少しでも軽減してほしいという願いから、次第にアルギニン点滴静注の保険適用と、ミトコンドリア病への適応を望むようになりました。

その後古賀先生が、ご研究の成果であるアルギニン治療に関する資料を送ってくださり、アルギニン点滴静注の保険適用に向けて、厚労省医薬品審査管理課や製薬会社などに働きかけを行いました。
しかしながら、(親身になって話を聞いてくださる方にも巡り会えましたが)、一患者家族の力は非力でした。

暗中模索の中、古賀先生が信頼する国立成育医療研究センターの中村秀文先生が、社会保険診療報酬支払基金【審査情報提供検討委員会】の検討を経ることで、原則として保険適用が認められるルートを紹介してくださり、次いで古賀先生が、日本先天代謝異常学会から厚生労働省保険局医療課宛てに「医薬品の適応外使用事例」の申請書を提出してくださいました。
古賀先生はじめ複数の先生方による、アルギニンの有効性のデータの蓄積、論文発表やガイドラインへの掲載を基に、ようやくアルギニンの経口製剤と静注製剤の保険収載申請のスタートラインに立つことができたのです。
今は、アルギニンが支払基金で審査情報提供事例に決定され、日本中で保険適用が認められることに望みを託し、ミトコンドリア病で倒れた人たちに、少しでも希望が持てる日が訪れることを心待ちにするばかりです。

アルギニンの経口製剤と静注製剤はすでに別の難病で承認販売されていますので、メラスに対しても保険で支払われるのであれば困ることはないのではないかと考えられる方もおられるかもしれませんが、残念ながら次男の場合は、アルギニンがミトコンドリア病メラスの保険適用になっていないというだけで、治療を拒否されました。
今年、2022 年1月に起きたメラス発作再発時にも、救急搬送先の病院(8年前と同じ大学病院)で、そもそも当病院ではミトコンドリア病治療はできないという理由で、アルギニン点滴静注のみならず、アルギニン経口製剤も処方されませんでした。やっとのことで転院した国立の病院でアルギニン点滴静注を施してもらえたのは、再発後ひと月後のことでした。

メラスの脳卒中様発作は、治療のタイミングが遅くなると異常領域が徐々に拡大していき、その結果神経学的後遺障害が遷延し、最終的には不可逆的神経学的後遺症が残ります。またそのような発作を繰り返すことが、脳血管性認知症や寝たきりの要因になることが分かっています。

私たち患者家族は、ミトコンドリア病のことやアルギニン治療を、できるだけ多くの医療機関の方々にご理解いただき、ミトコンドリア病メラスを発症した患者には、一刻も早くアルギニン治療を始めることで予後が改善されるということを、地域の格差なく、広く周知していただくことを望みます。

私たち患者家族は、残されたいのちの時間を、家族とともに過ごす大切さを感じております。故に、頭痛や吐き気など不穏時でも、入院せずに自宅あるいは外来にて、アルギニン点滴静注を受けることも望みます。

介護する親も齢を重ね、日常生活での患者介護は、他者との協力・連携なしには立ち行かない状況にあります。しかしどんな状況であれ、患者の延命、病状の改善には全力で臨みたいと思う患者家族であります。

いのちの切岸に立たされた患者と家族が、共に共有する時間を少しでも豊かに過ごすための要望書を、ここに提出する次第であります。
アルギニンの経口製剤と静注製剤の保険適用と、ミトコンドリア病への適応を、患者家族一同こころから望んでおります。
審査が通りますよう、一同こころから、温かいお導きを望んでおります。

ミトコンドリアみどりの会
代表伊藤千恵子 患者家族一同

みどりの会患者会 グループホームなど介護支援について 報告

6月25日土曜日13時から15時まで
オンラインみどりの会患者会 グループホーム、介護支援について
今回のオンラインみどりの会患者会 渡邉美沙緒先生のグループホームのお話は私達の心に泉が湧く会であったと思います。そして直前に古賀靖敏先生がオブザーバーとして参加くださることになり、今春グループホームを立ち上げたばかりの友人も加わり、本当に盛りだくさんの貴重な知恵を賜り、心温まるひとときを作ることができましたこと、参加くださいました皆様に、感謝感激です。
●渡邉美佐緒先生
社会福祉法人ビーハッピー 理事、
生活介護 短期入所「みのりの家」相談支援事業所「えん」 共同生活援助「ビーハッピーホーム」居宅介護「りん」 グループホーム「ゆう」(建設中)
総合施設長

昭和25年東京生まれ。高校一年のとき、日本女子大付属高校校長、一番ヶ瀬康子先生の「しょうがいを持った子どもたちが光り輝いて暮らせる社会が成熟した社会。この人達が光そのものなのです。」というメッセージに心打たれ、福祉の勉強をしたい!現場で働きたい!との思いがスタート地点。その後しょがいのおもちの方の入所施設で働き、だんなさま(今のみのりの家の理事長)と知り合い、家庭を築き、男の子2人に恵まれました。旦那様の大病から、今を生きることを実感し、突然「夢」が湧いてきました。「空気として、その場に身を運んだら、誰と比べる必要もなく、その意味さえ存在しない場所を作りたい。その場に身を運んだら、素直に愛されている自分を感じられる空気のある場を、一日でも良いから実現したい」。気付いたら、口が夢物語を語っていたということです。お子さんたちも同じ福祉の仕事に携わり、そして嬉しいことに、その「夢」が形となり、ビーハッピーみのりの家を32年間(令和4年現在で34年)続けています。(令和2年月間「人間」ゆめのつづきより編集抜粋)

●古賀靖敏先生
久留米大学名誉教授・現ふくむら小児科 副院長
日本ミトコンドリア学会名誉理事長 アジアミトコンドリア学会理事長 
●藤岡章子氏
大学時代の演劇活動を活かし、埼玉県でバリアフリーコンサートなど好評を博す寿座座長。今春NPO法人を立ち上げ、グループホームの施設長をしている。
 美佐緒先生の本人の気持ちを常に察し、目に見えないものを感じ合う。利用者も介護者も対等であるという向き合い方、そしてその方の個性から醸し出されるものをともに過ごせた時間に感謝するというお話しをゆっくりしてくださいました。
これを実践として34年続けていらっしゃることに敬意を感じます。その理想をどこかで聞いてはいますが、実態は「介護がしんどい」という声に理想が形で埋まってしまっているケースを見てきました。
親でも「介護がしんどい」と音を上げたくなるのですから当然だと思います。
美沙緒先生は「苦手な介護の分野は、他の介護に委ね、何人かの介護人がワンチームで一人一人対応を実現している」ことをお話しくださいました。であればワンチームの信頼関係も大切であると思います。そして、「しんどい介護」を如何に充実してゆくかは、目に見えぬ心で感じ合う喜びを見出すことであるということもさり気なくお話しくださいました。これは一人介護ではなかなかできないものであります。
複数の利用者と複数の支援者の間で生まれるもの。
1⃣ワンチームの中ではそこで連携が生まれ、感受性を共有する喜び。
2⃣人として大事なものは何か、いのちの原点に立つこと。
3⃣いろんな病を持ついろんな悩みを持つ人が複雑に絡み合って生まれる新たな繋がり。
例えば
時間をかけゆっくりゆっくり、向き合うお話し
落ち込んで一時間かかる食事の介助が苦手な介助者はゆっくりが得意な介護者に変わってチームで見守るという感じです。
汲み取り方の難しいときも、言葉ではきつく響いてしまうので一呼吸おいて、気持ちに寄り添うようにしてゆくと、大変な介護の場が、宝物のひとときになる。
介助の場だけでなく家庭での過ごし方を家族と連携を無理なく進めないと、介護者も良い場のオーラを感じ会えることはできない。
ひとり親の自分が感じる介護にもあることを、さらりとお話くださり納得。
またこのようなお話しもありました。
津久井やまゆり園の事件以来、神奈川県の障害ある人難病の人を守る権利についての条例が変わり、グループホームも立ち上げのハードルが低くなりました。中身の充実のために、患者家族同士が集まってグループホームを立ち上げるということが一番やりやすいのではないかと思う。ただしNPOにするためにはたくさんの書類書き上げること必須(あっこさんからの助言)。
友人のあっこさんのグループホーム介護のお話し
その暖かさと持ち前の臨機応変ド根性で乗り越えている姿、勇気をもらえました。「さり気なくが好きなの。精神状態との向き合い方が大変な時など、ごめんね。自分もうまくできないの」と本音を言って、こちらの気持ちもわかってもらい長くお付き合いしてゆくようにすると、さり気なく場が和んでゆく。お試し期間中の、精神症状の悪くなる方との過ごし方に音を上げそうになったのだけど、気負いをやめて、自分に正直になったら、その方が変わってきてくれて、長続きしていたということでした。
古賀靖敏先生から
全国にある筋疾患に特化した専門病院についてのお話をいただきました。
国からの補助金を利用して、優れた機材を有し、リハビリにも力を入れている。親御さんが大変疲れ、抱え込むのは良くないので、自分は患者家族に優秀は施設を紹介し、喜ばれている。親がいなくなっても社会で患者をみていくのが理想であり、患者が社会の中で自立してゆくことも大事である。
最後にアルギニンのミトコンドリア病患者への有効性のお話しはとても納得行くものがありました。
参加者の感想の中にもありましたが、古賀先生のお話は地に足がついていて、とてもわかりやすく、安心感を植え付けてくれます。今回は、外来受診の中でのひとときの参加で、大変お忙しい中私達のために身を粉にしてくださる先生のお姿に勇気をもらいました。感謝。
皆さんのお話を聞きながら、なかなか家庭で自分一人で乗り越えられないときのヘルプがいろんな選択肢があったほうが良いなと思いました。一人の患者もいろんな側面を持ちます、今はこんな状態だから、といった選択肢は家族のも本人も安心の場になります。
またミトコンドリア病だけでないいろんな病の方からもいろんな知恵がいただけるのではないかと美沙緒先生が言っておられましたが、私も常日頃そのように思っています。
希少疾患ミトコンドリア病患者の介護は、病状や、進行によって、臨機応変に、対応してゆかなくてはいけないものと思います。様々な困難を乗り越えなくてはいけない介護は家族だけでなく、地域や本人の個性にも合わせて、セッテイングしなくてはいけないものとも思います。今後色んな角度でミトコンドリア病の周知・理解を求めることにおいても、様々な人とのお話が必要でないかと思います。
美沙緒先生がお帰りの玄関先でのお話
私のリラックスはバイオリンの音色なの。音楽がわかるわけではないけどバイオリンの奏でる音が脳内に行き渡ると、とっても楽になるのよ。
介護の無理は禁物!と言っても、常にないが起きるかわからない臨機応変に対処しなくてはいけない私たち。いつも心が青空なんて無理。泣きたいときは思い切り泣いて、吐き出すことも大事だと思います。今度皆さんのリラックス方法も聞いてみたいな。
参加いただいた方からの声たくさん頂いています。一部ですが掲載させていただきます。
◆グループホームのお話、大切にしていること、心がけていること、利用者さんの想い、チームワーク、、、等、温かい居心地、安心感が伝わってきて、こんな施設で過ごしてみたい、働いてみたいと思いました。

◆今回のzoom会、渡邉美佐緒さんの立ち位置に心ふるえるものを感じました。目には見えないものを「コトバ」として、“強く敏感に”、感受している人々。美佐緒さんがご自分の体験から実感した「強い疎外感を抱く人々の増加」。このことは、障碍者と呼ばれる方々に限らず健常者であるとみなされている方々の多くに広がりつつあるよう。じつは、わたしたちのこと。だからこそ、「障碍者」とか「健常者」とか「○○病患者」のような“枠”を取っ払う感性の復活が大事だと。

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今後の患者会の予定
●今夏、古賀靖敏先生をお招きしての懇親会を計画中。
●今回ギャラリーとしてお呼びした友人の加藤さんは、横浜で介護士として働き、ほぼボランティアで認知症や障害ある方などとお話・踊り・音楽などで、ボーダーレス交流の場(現在はオンライン)を作る活動をしています。その方との交流会も今後計画してみたいと思っています。

●発症して間もない方の不安や、小さなお子さんの対処の仕方も、感じ会える患者会もやってみたいと思います。

よろしくお願いします。

みどりの会患者会 グループホームなど介護支援について

立葵 花言葉は「豊かな実り」

6月6日 芒種の候。 穀物の種をまく頃、一気に湿度が増してきました。
皆様お変わりありませんか?

メラスの次男龍が退院してひと月が過ぎ、自我を取り戻し(ついでにわがままも取り戻し^^;)、彼らしく生きる姿をみて、私は自分にはっぱをかける日々を送っています。

メラスの病状は進行していますので、介護は質・量とも増えています。不安に思うことも、様変わりしてきました。
穏やかに、龍らしく生活してほしいと願っても、こちらの思惑どおりにはいかないので、しばらくは介護マニュアルをリセットしていく作業が続くことと思います。

また、今後の龍の生活を考え、無理なく親から離れる生活にスライドしてゆくことも大事だと思い始めています。

新たな介護についての思いを自分の中で構築するためにも、家庭外での介護、生活支援、グループホームなどのお話をお聞きする会を催してみたいと思います。

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お話し「社会福祉法人ビーハッピー みのりの家 総合施設長 渡邉美佐緒先生」

龍の病状が進行してゆく中で、無理なく通える通所を探しているときに、友人を通じて、渡邉美佐緒先生とお話をする機会に恵まれました。
様々な個性を持つ利用者の皆さんとの向き合い方、命の尊さをお話くださり、その生き様に感動を覚えました。
福祉の現場に就かれて50年。平和の祈りを込めて、じっくりと取り組んでおられる福祉の世界からあぶり出されるお話を、みなさんと共にお聞きしてみたいと思います。

お話をお聞きするだけの方も、なにかご質問がある方も、御自由にお入りください。

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社会福祉法人ビーハッピー みのりの家

https://www.behappy1989.com/

生活介護事業所 みのりの家

短期入所事業所 ショートステイみのりの家

相談支援事業所 えん

訪問サービス  りん

共同生活援助事業所  ビーハッピーホーム(グループあん)

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みどりの会患者会

時:2022年6月25日(土曜日)
  13時から15時ころまで。途中出入り自由。

参加費:無料

申し込み方法に必要な記載項目:

①お名前

②プロフィール(事前に皆さんで共有して良いプロフィールをお送りください。それ以外のものは別に記載して下さい)
また、患者会についての希望などがありましたらお書きください。

③メールアドレス (Zoom招待状受け取り用のアドレス)

④電話番号 当日連絡がつくもの

参加希望される方は、6月19日までに連絡ください。
また、Zoom慣れていない方は、事前にスタッフがZoom指導いたしますので、ご希望の方はその旨もお書き下さい。

どなた様も参加自由ですので、連絡をお待ちしています。

連絡先
himawarinotubu@gmail.com
090-7196-2751
みどりの会 伊藤千恵子

 

5月22日茶話会報告

紫蘭 花言葉  「互いに忘れないように」、「苦しむ勇気」、「変わらぬ愛」

参加者10名ほどの2時間は、癲癇の話、精神症状の話、生活介護の上での悩みなど、有意義な対話がなされ、話が尽きないものがありました。

状況は色々違えど、みなさんが病の悩みの渦中にあり、大変な心配や不安を抱えておられる中、入院先からのご参加などもあり、胸が一杯になりました。

私自身、今年に入ってから龍のメラス再発、入院、胃ろう造設などがあり、岐路に立たされていましたので、久しぶりにZOOMで皆さんとお会いできて、とても嬉しかったです。

また、神奈川県難病連の方も参加してくださり、大変熱心に且つ的確な提案もしていただけました。
これからミトコンドリア病の周知に協力していただけたらと思っております。

一般法人日本難病・疾病団体協議会
https://nanbyo.jp/

かながわ難病相談支援センター
https://www.kanagawa-nanbyo.com

今回の龍のメラス再発については、8年間の在宅療養に不備がなかったか、また緊急時の対応病院についての詰めも甘かったのではないかと自分を責めていましたが、皆さんとお話したことで、個人のことからミトコンドリア病全体に目を転じ、もう一度問題点を再確認し、前に進むための方向性が見いだせたことは、とても意義があったのではないかと思います。

これからミトコンドリア病の周知に協力していただけたらと思っております。

●ミトコンドリア病の診療基幹病院の確立

●病院間の連携や、病院内の他科との連携の徹底

●ミトコンドリア病の診療マニュアルに、アルギニン療法を!

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来月のみどりの会患者会のテーマ「グループホームや生活支援についての話など」に関連するWeb記事のURLが届いていますので、こちらに載せさせてもらいます。
とても考えさせられる内容です。

1日だけ、子どもより長生きしたい | NHK | WEB特集
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220520/k10013633401000.html

退院してからの龍は、胃ろうのトラブル以外はとても落ち着いているので、原点に立って、一日一日の積み重ねを大事に過ごして行けたらと思っています。

ありがとうございました。

龍個展 報告2

龍個展 第2話
龍には前々から、個展の様子や舞踏の話をして、体調を見ながら、15日最終日、龍を連れて会場入りしました。私は、午前中から来客の対応があり、龍のケアを友人に頼みました。いざ舞踏の時間間近。打ち合わせは開始15分前。
龍が散歩から戻るやいなや、、、え?龍と舞踏・・・
流れるママに龍とともに舞台を始めることにしました。
舞踏  私のミトコンドリア
ーミトコンドリアのつぶは、いのちのつぶー
●チベットの山奥の仏教音楽
 体の中を通過する水、火、風、気を、感じる時間
●インド女性ボーカル
 体の経絡
●友人のパイプオルガンの曲
 小さな頃、潜って遊んだ人穴洞穴の柔らかい記憶にしたる時間
●さとさとみさんアカペラ「いのちのつぶ」
 祈り
私は龍の辛い苦しい病状に立ち会いながら、自分の舞踏はなんて甘いんだ!と叱咤してきましたから、いざ龍と舞台に立つということはとても大切なことだと思いました。
小さな頃からお母さんが山や川で踊っているそばで鳥や虫を探していた子どもたちでしたから、また始まったか・・・ぐらいだったかもしれませんが、なんの演出もなく、どうみられたいという欲望もなく、ミトコンドリアの向くままに龍は、「魚が死んだ、昔の友達、仕事、ミトコンドリア、ゴジラ、、、」と語り、今をしっかり生きているあるがままの龍でした。大まかなコンセプトは特に崩すことなく、龍の目と龍の言葉と対話しながら、踊りました。本当に自然体でした。
龍と指を合わせて踊ったときは自分が遊んだ人穴洞窟の岩肌に現れる龍の気配を感じていました。
古民家の壁に映る影、外の光があたった新緑、木々が擦れ合い、鳥のさえずり、風の通り道、すべての気配が、ミトコンドリアそのままでした。
龍が入ることにより、皆さんもよりミトコンドリアのことを感じてくれたたと思います。
舞踏の終わりに、クジラ号もと機関長加藤博士から、いのちの源深海のミトコンドリアの5分トークもしていただけました。
富士山の麓の富士宮市粟倉での龍個展
立ち会ってくださいましたミトコンドリア病関係者
小中学校の同級生・恩師
いろんな道がつながる気配を感じながら 無事終了することができ心から感謝申し上げます。
ミトコンドリア病のような希少難病を受け入れてくれる病院やミトコンドリア病のことを勉強してくれる医師が増えますように!と皆さんに投げかけて会を閉じました。
5月に入ってから胃ろうのトラブルが多く、膿や血液も混じって、夜中に痛みも発生するので龍の精神状態はやや下降気味です。
そこに持ってきてこのようなイベントに参加させるという常識はずれなことをして、眉をしかめられることも覚悟での報告となりました。
みどりの会の患者会では、今後患者とのケアについて色んな角度で話し合いをしていきたいと思っています。
体と心に優しい風が流れますように・・

龍個展 報告1

 

深海のタコに守られた龍の個展会場

20年前、三所合同運動会のパフォーマンスで登場したとき、子どもたちが大はしゃぎしたタコ。
今春、秦野さくらばたけまつりに突然現れたタコは、八重桜のにほひをかすかに振りまきながら、富士山麓の厚夫さんのアトリエまで、龍が描いた絵を運んで来てくれました。

金属造形家の厚夫さんのアトリエは、男のロマンがギュッと詰まっている場所。
龍の絵にも、生き物たちへの思いがギュッと詰まっている。

突然現れたタコの中に入っていただくと、惹き寄せられて集まった人たちの自由な交流の場となっている。

同級生も、恩師も、ミトコンドリア病の方も、色んな人が山の奥まで運んでくれる。ブログを見て、三島から個展に運んでくださったミトコンドリア病の方が富士の議員さんと個展会場で合うことができ、困っていることを解決するために三島の知人を紹介してくれるという素敵な話にも広がりました。難病の娘を抱っこしていたお母さんの胸がどんどん暖かくなっていくのがよくわかりました。そんなつながりはほとんど奇跡です。今回の催しを同級生が感じ入ってくれて。挨拶文やチラシを富士市の行政や難病の会に持っていって話してくれました。気のおけない仲間たちに、フラットに病の話をすると、その波紋はどんどん広がり、大きな輪がつながっていくのを感じました。
富士に祈りを捧げたくて、選んだ富士宮市粟倉。
鳥のさえずり、風の音、木々の擦れあう音、、、、
ここに惹き寄せられて集う人たちは、自由で、豊かな気持ちにしたり・・・タコから多幸を受け取ってもらえたと思いたい。

 

ここで初めてミトコンドリア病のことを知った人が波紋を広げてくださり、富士の難病の会の方、全国津々浦々にいらっしゃるミトコンドリア病の方々にも、いろんな知恵と力が行き渡っていくことを、心から望んでやみません。

ミトコンドリア病のような希少難病を受け入れてくれる基幹病院がもっと増えて、ミトコンドリア病のことを勉強してくれる医師がもっと増えますように、タコの中で集まる人たちに問いかけ、心のなかでお祈りしていました。

今回、龍がメラス発症から8年を経て、今回の脳梗塞様発作時にも、病院側ですぐにアルギニン治療を受けられなかったことは残念でなりません。実際アルギニン静注点滴を入れてもらえたのは25日経て、国立精神・神経医療研究センターに転院できてからのことでした。

今回の問題点、改善点など、次回みどりの会患者会で皆さんにはお話したいと思っています。

どうぞよろしくお願いします。

追伸                                  一つだけ載っている蒸気機関車は裾野の鉄道庭園であっちゃんが毎月第1と3の日曜日に運転手をしている車体です。今回の個展の楽しみ方に乗り物大好きなあっちゃんの作業所でもあるため蒸気機関車やNゲージが楽しめたという来場者の報告もありました。


 


5月22日(日)みどりの会茶話会 告知

 

こんにちは

GWどのように過ごされていますか? 我が家では龍の退院、新しい地域の病院への初外来と緊張が続きましたが、今はのんびり過ごせる幸せを感じています。

1月17日から4月19日までの3ヶ月間の入院は、病院間の診療連携の難しさ、病院内の他の診療科との連携の難しさ、緊急時(特に土日祝日)における地域の対応病院の受け入れの難しさなど、様々な困難をクリアした3ヶ月でした。
ご助言を頂いた専門医の先生方、介護の方々、福祉関係の方々、たくさんのご意見、アドバイスを頂き、最終的には家族が安心できる形に収まりました。心から感謝いたします。

このような経験を経て、皆様にお伝えしたいこともございます。
皆様からの出された問題点なども加味しながら、今回も患者家族間で、言いたいこと、吐き出したいこと、何でもざっくばらんにおしゃべりできる茶話会を開催したいと思います。

みどりの会茶話会

時:2022年5月22日(日曜日)
  13時から15時ころまで。途中出入り自由。

参加費:無料

申し込み方法に必要な記載項目:

①お名前

②プロフィール(事前に皆さんで共有して良いプロフィールでお願いします。それ以外のものは別に記載して下さい)
また、茶話会についての希望などがありましたらお書きください。

③メールアドレス (Zoom招待状受け取り用のアドレス)

④電話番号 当日連絡がつくもの

参加希望される方は、5月15日までに連絡ください。
また、Zoom慣れていない方はスタッフがZoom指導いたしますのでその旨もお書き下さい。
どなた様も参加自由ですので、連絡をお待ちしています。

連絡先
himawarinotubu@gmail.com
090-7196-2751
みどりの会伊藤千恵子

 

「私のミトコンドリア」

 

私は、みどりの会患者会をやりながら、ミトコンドリア病の周知理解のための活動もしています。

さくらばたけまつりに引き続き、龍のイラスト展示や母親の舞踏表現をしながら、来場してくださった方々に、ミトコンドリア病の難しさ、ミトコンドリア病を背負う患者の命の尊厳についても触れていただこうと思っています。
ご理解していただけるとありがたいです。

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力みなぎる新緑の頃、私の又従兄弟の金属造形家、鳥居厚夫氏のアトリエで、龍の個展&きらら舞踏をやることになりました。辺鄙な場所なので、足を運んでいただくことは難しいと思いますが、私生まれ故郷富士山の麓、人穴部落の近くで、いのちの源を感じることができる場所です。

龍は在宅療養中、毎日毎日生き物の絵を書いておりました。小さな頃から生き物大好きで、傷ついたつばめやウサギを捕まえては飼育していました。ミトコンドリア病に病む自分を嘆き、精神症状が悪くなったこともありますが、回りの生き物たちの絵を描き、生き物のいのちの温もりを感じることで、自分のいのちに息吹を吹きかけていたのだと思います。

発症後8年を経て、今回個展を開催する運びになりました。

参加費、観覧料は 無料です。
場所:静岡県富士宮市粟倉2188-5 鳥居厚夫方「あっちゃんちアトリエ」

尚、金属造形作家鳥居厚夫の活動の一部にも触れることもできます。

伊藤千恵子

 

 

龍 退院報告

 

 

四十八瀬川お散歩!2022年4月23日

龍 無事退院!
食事・排泄など、全介助となりました。
朗らかです。
言葉一つ一つが
メチャクチャな回路でつながって
コミュニケーションが不自由ですが
たくさんの思いをいっぱい詰めている表情をみると
それでいいよ。
と見つめ合ってしまいます。
ゆっくりゆっくり神経がつながってゆくのを
見守りたいと思います。
胃ろう増設しました。
今のところ口経でいけてますが、
投薬・食事取りづらくなったら胃ろうがあるので、無理させなくてスミます。気持ちがぐっと楽になりました。

いろんなことが、瞬時に起こり、掴みどころのないのがミトコンドリア病です。
様々な症状で悩まれる方、
医療体制に不安をお持ちの方、
周囲の人達との折り合いに詰まる方
周りといっぱい繋がれる幸せを感じておられる方
いろんなシチュエーションだと思います。
今を感じることを、そして仲間がいることを忘れずに
ミトコンドリアと向き合って行きたいと思います。

今回の入退院でたくさんの問題点がありました。

経過報告と一緒に、再度ブログに書き込んでいきたいと思います。

みどりの会患者会は5月介護のお話し合い、6月グループホームの施設長をお呼びしてグループホームについてのお話をお聞きしての懇親会を行いたいと思っています。

2022年4月17日さくらばたけまつり 報告

4月17日日曜日さくらばたけまつり盛会裏に、終了!!
協力してくれたスタッフの皆様、パワー全開で参加してくださった皆様、見守ってくださった皆様、一緒に祈ってくださった皆様、本当にたくさんの皆様のお陰で、今年も春のお祝いすることができました。心から感謝申し上げます。
今回のさくらばたけまつりは、天気も想定外、プログラムも天候により即興。
ミトコンドリア病の機能障がいによる想定外の病状とその時その時の即興対応と重ね合わせて、より深い感慨をもたらしてくれました。
?????

?さくらばたけまつりへよーこそ ?はじまりはじまり~

3人、立っている人、木、アウトドアの画像のようです
のっけから、不思議な妖精たちの登場?

ブルースから、昔懐かしきフォークの世界、愛ある歌声と踊りがとにかく心打つ。

1人、演奏している、ギター、アウトドアの画像のようです

 

3人、立っている人、花、核果の木、アウトドアの画像のようです

2人、楽器を演奏している人、ギター、木、アウトドアの画像のようです

 

 

ミトコンドリア病の周知のためにもぜひ!とお呼びした音ごはんさんからは、みどりの会への資金をいただき、感無量。

いつもながらみんなを巻き込み全力疾走!音ごはん。


チーム志賀さんの舞踏楽団は、6グループに分かれ、それぞれがみなパワー全開!

3人、立っている人、木、アウトドアの画像のようです

2人、立っている人、花、木、アウトドアの画像のようです

2人、アウトドアの画像のようです

2人、立っている人、花、木、アウトドアの画像のようです

6人、立っている人、核果の木、アウトドアの画像のようです

4人、子供、立っている人、アウトドアの画像のようです

八重桜がとにかく美しかった!そしてみなさんが作る世界が信じられないほど美しかった。

夕方近くなって我慢していたかのように雨がぱらつき、演目も縮小させていただき、まさしく宴もたけなわ。
即興パフォーマンス。踊りも音も、今を感じる❤ きもちいっぱい❤
メラス再発で入院中の龍のさくらばたけまつり参加は、ドクターストップ。
さくらばたけまつりのラストは、いのちの願掛けタコ(多幸)パフォーマンス。
ここぞ!というときに、ヘラクレスのごとく駆け抜けた舞踏家によって運ばれたタコ!
鍛え抜かれたふたつの身体の中心に呼吸がすーっと通り、タコの頭を天に天に運んでいゆく、、、、。
生まれてきたもの、生まれなかったもの、旅立ったもの、みんな一緒に集えるいのちのつぶ。

天空を龍が駆け抜けるのを想像しながら、静かに舞い、私は天に手を差し伸べた。

丹沢礼拝舞踏 きらら
いのちのつぶ 歌 さとさとみ
さとみさんは  福島から避難。2012年4月16日、娘さん、陽々生(ひびき)さんを白血病で、天に返しました。
今年で二十歳 「いのちのつぶ」CDの中には、陽々生さんの幼い頃の声とのハーモニーが♪ 心緩められます。是非!!
いのちの尊さを教えてくれた陽々生さんのためにも、命のかがやきを歌で紡いでくれます。

最後は雨が降り始め、森と海ズの演目がカットされ、即興の踊りと演奏で皆場を感じ始めました。打ち合わせなど一つもなく、予定調和など関係なしです。これこそ私達がとても難しい病の介護を行っていく時の定義だと思うのです。

今回即興舞踏で見送られたしんかい6500加藤博士によるお話は、いずれひまわりの家で行いたいと思います。
最後に遠路はるばるお越しくださった、ミトコンドリア病みどりの会仲間からのコメント。
「天上と地底海底との中間空間を与えられた人間は皆、龍の子どもたちなのか、と感じた躍動の一日でした。」