ミトコンドリアは体中にあるもので、引き起こされる症状も、年齢もすべてを担っている病です。生活しているものにとっては、一人一人性格が違うように、あらわれかたが違うと思います。
体と心の在り方でも、微妙に違うのではないでしょうか。
思春期のメラスについては、次男を通して痛いほど毎日、一刻一刻の変動を感じています。
慣れてきましたので、自分の感情は、後回しにすることは、毎日の学びとしています。
幼少期であれ、壮年期であれ、老齢期であれ、年齢を越えて、人として、一つ一つの悩みに対応するのは至難の業であろうと思います。
皆さんは、どのように生活を共になさっておられるのでしょう。
17歳発症、現在24才の次男についての精神症状の考察
彼の志向は、独特でしたが、自分にも似ているところがあるので
自分も共に楽しみたいと思い生活しています。
今日も魚釣りに出かけました。1時間の間に自分は仕掛けを作り、
彼は6匹の小魚釣りました。何匹か、捌き、ご馳走様。
生活のリズム
朝は6時前には起き、夜は8時半には寝ます。朝、晩の食事はユックリでも家族とともに味わいます。薬は朝は吐き出してしまうことが多いです。
平日は、通所に週5日出かけます。少人数のアットホームなところで目がとても行き届いています。
散歩は、他の通所の方には追い付かず、ゆっくりですが、1時間から2時間かけて四季折々の風景を楽しみます。筋力を程よくつけることは、神経の流れをよくしてくれます。
その後、日によって違いますが、畑仕事や、イベントのヨガや踊り習字を楽しみ、ボールペンやビーズアクセサリーつくりで収入を得ます。少人数制ですので、対応は細かく、本人も自分が大切にされていることを自覚しています。昼食も手作りで栄養面も考えてくれています。
とても大切な毎日のこころとからだのケアの蓄積があると思っています。
しかし残念なことに、内臓は、弱ってきています。胃も心臓も、負担が大きいと感じています。
精神症状は、本人が一番きついと思います。
うつ病と診断されています。
何かの拍子に、突然怒り出したように独り言を言います。
通所では独り言は少いようですが、家では頻繁に
〇〇来ない。〇〇知らないと。
あえない寂しさをぶつけ、
「ミトコンドリア病難しい」と落ち込んでは、口にしています。
エネルギーが落ちるときは
食事中に一時間ほど緘黙になります。
前に進まない状況が、何とも言えない空白。
彼の境遇を考えたら当然だと思います。
それまで普通に過ごしていた思春期から自由を奪われたのですから。
そして脳の高次機能もあるので。
退院当時は、介護の自分も、家族も一緒に落ち込んでいましたが
いっとき、いっときかわる本人の状態を
自分の生活と一緒にならべることを、それぞれが、
自然体でありたいと望み、毎日過ごせるようになりました。
倒れない限りは、たぶん家でこんな風にやれるのではないかと思っても来ました。
ここぞというときには、地域の病院で出してもらえるアルギニンを介護の方が点滴で入れてくれます。
状態に慣れ、頼れるものがあるということはありがたいことです。
決して、無視することでなく、別の尊厳を感じ始めています。
アルギニン点滴保険適応については、引き続き実行してゆきたいと思います。